フェチズム

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(彼女side)

また約１ヶ月ぶりにイタリアへ…。

今回は珍しく石川くんになにやら先約があるため、夕飯も一人で食べることになっている。

石川くんは気をつかって別の日にしようか？って聞いてくれたけど、他の仕事の都合上今日しか無理だった。

夜、予定が終わったら連絡するから泊まりに来てって言われていた。
どうせ断っても何かしら理由をつけて泊まらせるようにすることは分かってるから、もうそのまま了承する。


石川くんに会うまでの時間が暇になり、街中をブラついてみる…。
ヨーロッパの街並みって素敵！なんて思いながら、小腹が空いたのでスーパーによってみた。

海外のスーパーって日本と違うなぁ〜ってそれなりに楽しんで見ていたら…

石川くんがいた。

"あっ！"と思って声かけようとしたら、隣には私より少し年上そうな綺麗な女の人がいて…楽しそうに話しながら食品を物色していた…。


……私は逃げるようにその店を出た。

あの人は誰？

彼女が出来たのかな？

…あぁ、付き合わないってことは石川くんに彼女が出来てもおかしくはないんだ…。

自分が、付き合わないって選択をしたのに…、全然分かってなかった…。自業自得だな…。

苦しくて堪らなかった…。
夜、会いに行くのが嫌になった…、でも仕事だし…頑張るしかないか…。

"私ってバカだな…。"

時間より少し遅れて石川くんの家につけば、
部屋から香る大好きな彼の匂いが今日は苦しかった…。

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