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(祐希side)

「ごめん少し遅くなった。」と顔出せば

「もぅ、なかなか来ないから先に飲んじゃったよ。」
ってジョッキをゆらゆら。

俺は彼女の隣に座った。

「今日は横並びタイプの個室しか空いてなくて…狭かった?」

「大丈夫だよ。てか、今日は飲むのね。笑」

「だって来るの遅いから待ってるの不安になっちゃったし」

「ごめん、ごめん。笑 じゃあ俺も一杯だけ付き合うよ。」

二人でおつまみをつまみ食事しながらぼちぼち話し出す。

「んで、Aちゃんはどうしたの?」

少し俯いて黙ってる…

「……石川くんは彼女いるの?」

「…あぁ、うん、まぁいるけど。」

「彼女いくつ?」

「タメ」

「そっか…。」

「…Aちゃんの彼氏は?」

「…20歳上」

「マジかよ!?…え?何してる人?」

「会社の上司…」

「マジか…。(俺、この話ついていけるかな…)」

「ちょっとひいたでしょ?」

「ひきはしないけど…驚いてる。」

「最近、彼氏と仕事に対する価値観が合わなくて…、彼氏は私の話を聞いてくれなくて…。」

「うん…。」

「色々言っても最終的には丸め込まれて…。そのまま…その…」

「うん…。」

「いつも…最後は抱かれて…うやむやにされ…」
だんだん小さい声になっていく…。

「……。」

「新人の時から自分を育ててくれた人だし、初めての彼氏だし、どうしても強く出れない…。」

「…初めて?!?」

「…女子高、女子大で出会いなし…」

「へぇ…。初めてが20歳上…。(なんでかショック…。)どっちから?」


「どっち?何か仕事教えてもらっているうちに…自然とそういう感じに流されて…。気付いたらその…そういうことする関係に…。」

「…。(大人って怖いな…。)」

「最近は彼に合わせて無理してる自分が好きじゃなくて…、色々苦しい…。」

「…大人と付き合うのも大変なんだね…Aちゃんはその人のどこが好きなの?」

「仕事に対する姿勢とか尊敬してた…あとはやっぱり大人の人で、一生懸命ついていこうと思ってた…。」

「…過去形?」

「最近は、分からない…。何のために大人びた化粧して好きでもない匂いつけて…。」

「…。」

「ごめん…。こんな話…。」

「…俺はさ、今の今日みたいな自然体のAちゃんのほうが好きだよ。」

「…なんで…なんで、石川くんが一番欲しかった言葉を言うの〜」号泣

泣いている彼女の頭を撫でる…

「…もぅ、特別だよ。おいで…。」

腕をひき、彼女の頭を胸へ引き寄せた

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tomo1211(プロフ) - まりんさん» ありがとうございます。 頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2019年11月11日 15時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2019年11月10日 22時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - kazukiさん» ありがとうございます! 本当に汗かいても爽やか!凄いですよね。笑 これからも更新頑張ります!! (2019年11月9日 22時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
kazuki(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!! 祐希くん…絶対いい匂いしますよね… 主人公ちゃんとの進展楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年11月9日 18時) (レス) id: 85bff645e6 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - みっふぃーさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!!飽きられように頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします! (2019年11月7日 13時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tomo1211 | 作成日時:2019年10月24日 8時

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