2020 ページ27
同棲も３年になる2020年。勇人には2000本安打という記録がかかっていた。
そして、あと１本で2000本と言う1999本目を打った夜…
「おやすみ」って二人でベッドに入って、暫くたった頃…
今まで一生懸命、平静を貫いてきた勇人が
「ヤバっ。緊張して寝られへん…」て呟いた…。
「こんな緊張すんの久しぶりやで。……Aちゃんどうしよ？」
私にギュッと抱きついてきて「ヤバいな……」って言う…。
落ち着くように勇人の頭を撫でる…。
「なぁ…していい？」
「それで寝られるならいくらでも。」
「……ちょっとAちゃん、俺の思考奪ってや。」
その言葉で始まった行為により……私の思考は奪われる…。
でも、きっと勇人には多少の気休めにしかならない…。まぁ……少しでも気持ちが落ち着くなら…いくらでも好きなように…。
朝、
「少しは寝られた？」っていう私の言葉に
「多少はね……」って。
「朝ご飯も喉通らん」って。
私の方が早く出勤するから、
「今日、私も取材でドームいるからね。…大丈夫。」って声をかけギュッと勇人を抱き締めて家を出た。
そして、第一打席レフト戦へ抜ける…ツーベース…
勇人らしいバッティングで2000本を決めた。
史上２番目若さで。右打者としては最年少。巨人生え抜き選手では初めての本拠地東京ドームで。
そこからは緊張もとれたのか、二打席目、バックスクリーンにささるホームラン。……ヤバっ。完璧。そう思わせる圧倒される綺麗なホームランだった。
結局３安打猛打賞！
カッコいいなぁ…もう。
会見やらなんやらで家に帰って来たのは深夜。
「おかえり、おめでとう」てハグで出迎えれば、
「あんがと。……まぁじで緊張した。打てて良かった〜」って私をギュッと抱きしめる。
「ほんまホッとしたわ。」
「私も、１打席目凄く緊張した。良かった〜。流石勇人だね！」
「せやろ。あ〜…良かったわ。
そーいや、明日の取材、お前のやつ最後にしたから終わったら一緒に帰ろな？」
「ホント？ありがとう！明日のインタビュー楽しみだなぁ♪ちゃんと真面目に答えてね。お願いしますよ！」
その日は安心したのか、珍しく、布団入ったら勇人のが先に寝た…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 510人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
jujujuri6t(プロフ) - tomo1211さん» 返信ありがとうございます。全然知らなかったので助かりました！ (2021年5月1日 17時) (
レス) id: 175c0e1073 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - jujujuri6tさん» コメントありがとうございます！番外編はR指定作品になるので、ご自身の設定確認して年齢制限を解除して頂ければ見れます！結構…攻めた内容になりますのでご注意を… (2021年4月30日 22時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
jujujuri6t(プロフ) - はじめまして。とても素敵なお話で一気に読んでしまいました。番外編が気になるのですが、見つけられません。どこで読めますか？ (2021年4月30日 12時) (レス) id: 175c0e1073 (このIDを非表示/違反報告)
Kayokoyuki(プロフ) - 毎回すごく充実感を持って読ませてもらってます^ ^ (2021年3月24日 9時) (レス) id: 9e8babee52 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - Kayokoyukiさん» こちらこそ何時もありがとうございます！引き続き番外編もよろしくお願いします！ (2021年3月24日 8時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tomo1211
| 作成日時：2021年2月18日 13時
