�� ページ7
あの後、しばらくしてパク・ジフンが帰ってきた。ウジンの班から固めのご飯をもらってきた、固いのと柔らかいのがあるから好きな方とって食べろ、と無表情でご飯が入った飯盒をドンッと机上に置いた。
パク・ジフンが帰ってくるまで散々文句を言っていた同じ班の人達も、彼の無言の圧力により黙ってしまった。
重い雰囲気のなかカレーを食べる。ウチの班とは対照的な、キャッキャッと楽しそうなパク・ウジン班の声。無意識に溜め息がこぼれた。隣に座っていたパク・ジフンがおもむろに立ち上がった。
「俺とAは疲れてるから後片付けよろしくね、行こうA」
「え？ちょっと」
同じ班の人達にそう告げると私の手を引いて歩き出す。しばらく歩いて、小川のみえる場所に差し掛かり適当な岩に腰掛けた。穏やかな川の流れをぼんやりと見つめ、はぁ、と溜め息をつくパク・ジフン。憂いを帯びた美少年の横顔にみとれていると静かに口を開いた。
「雰囲気ぶち壊してごめん」
「ううん、ジフンのせいじゃないよ」
「…なんかさ、嫌だなって思って。なにもしてない奴らに文句言われるなんておかしいじゃん」
「うん、腹立つよね。こっちは一生懸命やったのにさ」
「…うん、Aのこと巻き込んじゃったね」
「そんなことない、ジフンのおかげでスッキリしたよ。ありがとう」
ずっと川をみて話していたジフンが、私の方を向いて少しだけ笑った。
「そろそろ戻ろっか。まだ片付け終わってないだろうし」
「仕方ない、やりますか」
つい容姿の美しさに目がいってしまうけど、優しくて芯の通った真っ直ぐな人
パク・ジフンのことを少しわかったような気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空(プロフ) - 琳さん» わわっ！ありがとうございます( ；∀；)天然ボケなヒョンソプ、気に入っていただけて嬉しいです！おぉ！クァンリンちゃん派ですか！！クァンリンちゃんの多感で不安定な思春期を見守っていただけたら幸いです( ´ ▽ ` ) (2018年12月31日 0時) (
レス) id: 86c903e834 (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - このお話めちゃくちゃ面白いです！私の推しがたくさん出てきてて好きです。特にヒョンソプが､､、(笑)りんりんとかガチでかっこいいです。ウジンも応援してるけどこっちも期待してます！更新頑張ってください！！！ (2018年12月30日 15時) (レス) id: c4b926cf50 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 加賀島京さん» 読み返してみたらほんとギャグ要員でした…笑ってもらえてよかったです( ´ ▽ ` )裏のジフンちゃんにドキドキさせられっぱなしで、メンバーも登場するのが嬉しくて、特に保険医のソンウン先生の慌てっぷりがかわいかったです！こちらこそよろしくお願いします^^ (2018年12月21日 12時) (レス) id: 86c903e834 (このIDを非表示/違反報告)
加賀島京(プロフ) - 空さん» この作品のヒョンソプの台詞一つ一つに笑ってしまいます、素晴らしいです、、…！？！？読んでくださってたんですか…！？わわ、ありがとうございます…！！恐れ多いです＾＾；これからも何卒よろしくお願いいたします…！ (2018年12月20日 19時) (レス) id: 8ab02f0b4e (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 加賀島京さん» ありがとうございます( ；∀；)かっこよくみえててよかった…ヒョンソプ天然おバカキャラ扱いですが良い仕事してくれます( ´ ▽ ` )ジフンちゃんのお話読ませてもらってます！黒王子にドキドキしてます！続き楽しみにしてます(^^) (2018年12月20日 14時) (レス) id: 86c903e834 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空 | 作成日時：2018年10月8日 5時
