ゆらぎ

22 -woojin side- ページ23

−−そして体育祭当日、俺たちのクラスは学年ではなんとか首位をキープしているものの、やはり３年生には適わず総合優勝は程遠い状況だった。


「おおお！！！2位だ！！あの2人すげー！！」
「練習ではボロボロだったのにな」
「なぁ！？すごくない！？ウジニ聞いてる！？」
「わぁ〜ちょーすごーい(棒)」
「心がこもってない」
「お前、Aと仲良いじゃん！もっと喜んでやれよ！」


喜べるかー！！！
二人三脚2位でゴールしてめっちゃ笑顔で抱き合ってるやん！！挙句の果てにA感動してちょっと泣いてるし、それをイェヒョンが宥めてるし！
なんでこんないちゃいちゃ見せつけられなあかんねん！！！


「う〜ユジンちゃ〜ん！頑張ったよ〜！！」
「Aおつかれー！2位すごいじゃん！」


「A頑張ったね、すごいよ」
「ジフナ〜〜」
「練習であんなに転けてたのにさ本番では息ぴったりなんだもん！すげぇーよ！」
「ヒョンソピ〜〜」


「「「(お前もなんか言ってやれよ！！！)」」」


「おつかれ」


「「「それだけ！？！？」」」


「へへっ、リレーがんばってね！」


バシバシと腕を叩かれた。Aが嬉しそうに笑ってるのに俺は一緒に喜べなくて。イライラしてモヤモヤして。


目の前でピョンピョン跳ねるAのポニーテールに無意識に手を伸ばしていた。Aの色素の薄い茶色い髪は俺の手を滑り抜け、代わりに赤いハチマキの端っこを掴んで引っ張ってしまった。


しゅるっとハチマキが解けて、Aがあっ！と小さく口を開けて頭を触る。


あれ？俺、なんでこんなこと…


Aはすぐにもー！と少しふくれて、同じように俺のハチマキを引っ張って解いた。


「あのさ、もしリレーで1位取ったら−−」


「Aー！もうすぐソヨン出るよ！」
「あ、うん！」


友達に呼ばれて行ってしまった。








リレーで1位とったら








俺と付き合って…








って！！


あぶなっ！！！


勢いで告るとこやった！！！


「はぁ、今日なんか調子悪い…」


あ、ハチマキ

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