【ONEPIECE】イケメンで高身長で気遣いもできるけど…………【男主】 (ページ1)

今日:11 hit、昨日:19 hit、合計:31,294 hit

プロローグページ1

▼

『ン、終わり』

「いつも悪いな、タツさん！」

『んね。医務室に来るおバカはエースだけだと思ってたが、そろそろエースの通院記録を越しそうだワ』

ここは、新世界のとある海上。

風向きに乗り少しゆっくりと北西に進むモビー・ディック号の船長室の隣にある、ボロめの大きな医務室の中。

負傷した船員にそう言う白衣の男は、ギシッと背もたれを揺らしながらバインダーに＂右腕骨折＂と書き記した。

『途中経過ちゃんと見せに来なさいよ』

「えー絶対すか……？」

『エ、何？エースみたいに躾られたいって？』

「ありがとうございましたァァァ！！！！」

出ていく船員を尻目にカルテを漁る。

そう、彼こそが。

白ひげ海賊団が誇る副船長で、尚且つ医務総長を務める。

その名を、シューグレイ・タツと言った。

若くして四皇白ひげの海賊団で副船長を務め、必要であれば自らも戦場へ足を向ける。

医務総長としては、1番隊のマルコやナースたちを含む医療系海賊たちを取り纏めている。

まさに、才能。

更に、そのルックスや性格。

外見は目鼻立ちくっきりとした彫りの深い顔立ちをしており、藤色の髪の毛が太陽に反射する度に神秘的なオーラを纏う。

要はアンニュイ系イケメン。

これに高い身長とスパダリタイプな性格をくっつけてみろ。

創作小説ならではのチートルックス系イケメンの完成だ。

神よ、流石に万物を与えすぎじゃねぇか？

どれだけ前世で徳積んだらそうなるんだよ。

ただし。

そんな完璧な彼でも、弱点はあるのだ。

『……♪』

『…………あ、』

お、やっと気づいた。

『…………これ靴下、片方ずつ違ェ』

この男、重度のクール系ドジっ子。

いわゆる、

───残念イケメンなのである。