なんか色々と無理なんで家出しようと思います

番外編　栗禁断症状 ページ47

『・・・・・・・・・・・・』


「・・・・・・・・・・・・」


くそっ、よりによって何で青鯖が・・・・・・！

よりによって最悪のタイミングで最悪の人物が来てしまった。


『・・・・・・・・・・・』

無言のまま引き返そうとする太宰。

「あ、待て！此れはAが勝手に・・・」

弁明しようとするが太宰はそのまま引き返した。

あんの青鯖がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！


『だからァ、無視はよくないよぉ、中也』

「ひっぅ！」

『おやァここ弱いのかい？中也？』

Aはもう一度同じところをなぞった。


「っう！」

や、ヤバいこのままだと俺の貞操が危ない。

何としてもこいつから離れねば！

俺はAから離れようとする。


『だぁめ』

するとAは馬乗りになった。

だめだ、逃げられねェ！！！




Aの顔が近くなる。


あぁ、もういいんじゃね、いっそ( ´ー`)

俺が諦めかけたその時


『ふがっ！！』

Aの口に長方形の物体が勢いよく投げ込まれた。

その勢いでAが倒れる。

口に入った長方形の物体が飲み物ように吸い込まれていった。

そして動かなくなった。


俺は後ろを見ると、扉にはなんと先ほど立ち去ったはずの太宰が居た。




後に話を聞くと、Aのあのテンションは栗禁断症状とのことだった。

栗を１日食べれないと、近くにいる人物を口説き始めるらしい。

栗羊羮一本で治るらしい。

『前は姐さんを口説いたよ』

と太宰はいった。


「無差別かよ」

俺は呆れたように云った。


栗羊羮まるまる一本食って、あいつの血糖値大丈夫かァ？









一方の太宰は、


『まさか、中也を口説くとは・・・』

太宰のその呟きは誰にも聞かれることはなかった。



謎テンション

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