なんか色々と無理なんで家出しようと思います (ページ46)

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番外編　栗禁断症状ページ46

此れはマフィアで起こった恐ろしい禁断症状の話・・・・・。

この日のAは多忙であった。

朝から任務が立て続けにあり、まともに飯も食えない状況であった。

勿論、栗を食べる暇なんて無かった。

夕方辺りからAは栗という単語を連呼していた。

『栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗栗・・・・』

俺は其れを大袈裟に思い放置した。

しかし、後に俺は放置したことを後悔することになる。

その日Aはシャワーだけ浴びて、マフィアの床で寝た。

次の日、俺は少し心配になって様子を見に行くことにした。

Aはまるで死体のような格好で寝ていた。

その姿に少しギョッとした。

俺はAを起こすため近くによる。

その瞬間、Aはカッと目を見開き、すっと起き上がった。

「うおっ、ど、どうした」

俺は驚きながら、聞いた。

するとAは爽やかな笑顔で笑った。

『あぁお早う中也、今日も良い朝だね』

「お、おう、そうだな」

な、何で、こいつ妙にキラキラしてんだ？

するとAは俺の手を両手で包み、キラキラ顔で云った。

『今日も中也の髪はとっても綺麗だ』

「！？」(゜ロ゜)

さらにAは俺の首もとに近づき、髪を手に取った。

『うん、さらさらで良い匂いがするよ』

「っぅ！？///」

首もとにAの吐息を感じて、擽ったくなる。

俺は我にかえって、Aを引き剥がす。

「おい！Aどうした！？何時もは今日も身長伸びなかったねっておちょくって来るだろうが！」

俺の叫びにAはふふっと笑った

『大丈夫、小さくてとっても愛らしいよ』

そう云ってAは俺の肩を抱いた。

「やかましいわ！！」

そう云ってAの手をはらった。

くそっ、全然会話にならねぇ！

しかし、こいつは一体どうしたんだ？女を口説く時の太宰じゃねぇか。

俺は口説こうとするAを無視しながら思考を巡らせた。

『やれやれ、無視はよくないよ、中也』

するとAは急に真面目なトーンになった。

Aは俺にしなだれかかって、白く細い指で俺の腹筋をなぞった。

「っ、お、おい・・・止めろ」

『えぇ～、どうしようかなぁ？』

色気たっぷりの声で囁く。

ガチャ

『お～い、中也任務だ、よ？』

何てこった、最悪だ。

『・・・・・・・・』

「・・・・・・・・」

さぁ・・・・・どうなる中也！？

続く