家出計画22 ページ28
さらに次の日
最近の私の食事は豪華だ。
何時もはご飯に醤油と胡麻油をかけた簡易的な食事だが
最近は栗尽くしである。
理由は何時、最後の晩餐になっても良いように
毎日私の好きな食べ物を食べようと思ったからである。
私は料理はあまり得意ではないが栗を使った料理だけは
天下無双の腕前である。
ちなみに今、栗きんとんを作っていたところである。
「少し多めに作りすぎてしまったかな」
できかけの栗きんとんを見てそう呟いた。
姐さんにあげようかな・・・・・。
前にあげたとき喜んでたし。
それか中也に押し付けるか。
うーん、取り敢えず用事を済ませるついでに
愛のお裾分けに行くか!
・
・
・
・
私は用事を済ませマフィアへと向かった。
すると建物付近のベンチに見知った帽子が座っていた。
私は気配を全力で消し帽子の背後に回る。
よし、相手は気づいていない。
私は鞄から栗きんとんと一緒に入れてある保冷剤を
取り出した。
クックックッお帽子さん、お覚悟。(悪い顔)
ヒヤッ
『ひゃっぁ!!』
えっ・・・何今の可愛い声・・・
のそりと中也が此方を向く。
『・・・・・聞いたのか?』
「ごめん・・・・・・・・・・・」
目を逸らす。
知り合いの知りたくもない一面を知ってしまった気分だ。
此れはさすがに申し訳ない。
「・・・・・・中也ちゃん」ボソッ
そこまでじゃなかった。
ブチッ
『てめェェェェ!!!/////』
「ぬぬぬっ、お、おのれ重力とは卑怯なっ・・・!」
身体に死ぬほどでは無いが立っているのがやっとの重力がかかる。
私はベンチにしがみついて生まれたての小鹿みたいになっていた。
『はっ其れがマフィアのやり方だァ!』
錯乱中、暫くお待ちください─────────
『はぁ、はぁ、で何しに、きた、んだ?お前今日非番だろうが』
「ひゅ、ひゅ、ひゅー、ああ、そうだ、此れ、渡そう、と」
私は鞄から栗きんとんの入った小包を渡した。
『ああ?何だ此れ?』
「愛の詰まった栗きんとん、姐さんとでも食べて」
『へぇー、それだけか?』
「うん」
『っなら、あんな悪戯仕掛けてくんなや!!』
「面白みがないじゃない」
『面白みを求めんなっ!阿呆!!あっーでも栗きんとんは
有り難な、姐さんが喜ぶ』
「そりゃ良かった、じゃあ用事は終わったし、帰るね」
『おう、じゃあな』
私は中也に手を振って別れを告げた。
暫く中也をからかえないなぁ・・・・・。
1055人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レティ - とても面白いです!続きは、無理しない程度に頑張ってください (2021年1月4日 9時) (レス) id: 3350934fe2 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー明日は暇(プロフ) - 山田琴音さん» 分かりにくい所を教えていただけると有難いです。 (2018年4月14日 21時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
もちたぬきは走る(プロフ) - すみません (2018年4月14日 20時) (レス) id: 3107f6cbfc (このIDを非表示/違反報告)
山田琴音 - もっと、わかりやすく (2018年4月14日 16時) (レス) id: f7c5d2c875 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー明日は暇(プロフ) - マジですかい!有り難うございます! (2018年4月5日 10時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラリー明日暇だってよ | 作成日時:2018年3月7日 20時