なんか色々と無理なんで家出しようと思います

家出計画14 ページ16

私達、鶏隊は今、最大の危機を迎えていた。




『では君たちの報告を聞こうか』


その男は机の上で手を組み、ニッコリ微笑む。

しかし、その微笑みは恐ろしく冷たく

構成員は冷や汗が止まらなかった。

その男とはポートマフィア首領 森鴎外




しかも、その最強に恐ろしい存在の後ろには、また恐ろしい存在が

後ろに控えていた。



五大幹部 尾崎紅葉


幹部候補 中原中也


そして、今私が最も恐れている男


幹部候補 太宰治



ふっ、私は脱兄を決意した妹だぞ、恐れる必要がどこにある。

シャツが冷や汗で湿っているのを肌で感じる。

べ、別に私はこの面子に冷や汗を流しているだけだし、

兄に対して冷や汗をかいているなんて事実はどこにも無い。

無いからな？




気をまぎわらすため鶏隊長をチラリと見る。

隊長は額に脂汗をにじませていて、顔は緊張で強張っていた。


((隊長、ファイト！))


私は心の中で応援しておいた。


───────────────────
　
　 ────────────────────



『この事は、Aに調べさせたのでAの方が詳しいかと思われます』


隊長が何か喋ってる。

・・・・・・ん？何か聞き捨てなら無いこと云ってなかったか？



『成る程、ではAちゃん、抜け道のことを報告してくれたまえ』



「・・・・・・・・はい、分かりました」


うおおおおおおおい！、鶏！！

裏切ったな！？

いや、最初から味方ではないということか！

鶏隊には味方只一人いない、敵地だった！



顔に出してはいないが内心かなり荒ぶっていた。





くっ、腹をくくるしかないか・・・・・・。









何度、無に還れば良いんだよ！( :ﾟ皿ﾟ)

家出計画15→←家出計画13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す