fin． ページ43
BH「…は、好きって…」
「…っ、」
迷惑、かけたくなかったけど仕方がない。
「…そうよ！好き！べくのことが！！
今まで、そんな風に見たことなんて一度もなかったのに！
いつの間にか、べくが取られることが嫌になってて…！
もうなんなの、べくのくせに…。
…好きになっちゃった、じゃん…！」
なに半ギレで告白してんだろ、私。
ソヨンちゃんと幸せになってほしいのに。
…一回、落ち着こう。
「…ごめん。
今の、気にしなくてい…、！」
黙っていたべくが急に動いたかと思えば、ぐっと腕を引かれて。
急なことに反応できないまま、私はべくの腕の中に収まってしまった。
「な…！なにすんのっ…！この期に及んでからかうわけ！？」
一生懸命胸を押すけど、びくともしない。
むしろぐっと力が強まる。
BH「からかってねーし。 あと、お前思い込み激しすぎだろ」
「…言ってる意味わかんない。っていうか早く離し…」
BH「ぜってー離さない。こっちが何年待ったと思ってんだよ。
…俺は、ずっとAしか見てねーんだから」
急なその発言で胸を押していた腕が止まる。
「…は？それならソヨンちゃんは…」
BH「断ったよ。別に好きでもないんだし」
「じゃ、じゃあなんで頭撫でてたわけ」
BH「泣きそうになってたから慰めてただけ。
あ、もしかして…妬いた？」
ニヤニヤしながら覗き込んでくるべく。
…むかつく。
ドキドキしているのを隠すように、きゅっとユニフォームを握ってべくに頭を押し付ける。
ふわっと制汗剤の香りが鼻をかすめた。
「…知らない」
BH「ふはっ、素直じゃねーの」
「…」
妬いたよ、妬くに決まってんでしょ。
…好きなんだから。
BH「…そういえば、なんでキムジョンインも一緒にいたわけ」
「なんでって、一緒に来たいって言ったから…」
BH「…ふーん」
さっきよりも少し声色が冷たくなってる。
…これは…。
「あ、もしかして…妬いた？」
さっきされたようにニヤニヤしながらべくの顔を覗き込む。
BH「…るせー」
「素直じゃないのー」
BH「…とにかく」
ばっと体を離される。
BH「俺もAが好きだから。…付き合って」
私の肩に手を置いたまま顔を赤くするべく。
…こいつは今日何回私をドキドキさせるつもりだ。
「…こちらこそ！」
気付くのは遅かったけど、
私だって好きなことには変わりない。
fin．
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美咲(プロフ) - はい(*≧▽≦) (2015年12月27日 17時) (
レス) id: c61c869359 (このIDを非表示/違反報告)
いわし - 美咲さん» え、いいんですか笑じゃあ参考にさせていただきます笑笑 (2015年12月27日 16時) (レス) id: 4e9dc306a3 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 全然いいと思いますよ！！笑 (2015年12月27日 1時) (レス) id: c61c869359 (このIDを非表示/違反報告)
いわし - 美咲さん» ありがとうございます！！べくですね…！こんな感じのベクでいいんでしょうか？いっそもっとチャラくしちゃいます？？←え (2015年12月27日 1時) (レス) id: 4e9dc306a3 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - めっちゃ面白いです！！新作もべくがいいです！！ (2015年12月27日 1時) (レス) id: c61c869359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いわし | 作成日時：2015年9月26日 12時
