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『ずっと好きだった…！』
『私も…！』
〔二人は人目もはばからず抱き合った〕
…そこまで読んでからぱたりと閉じる。
「いいなあー」
私だって高校二年生で青春まっさかりなのになー
YN「あんたそれ言うのさっきから何回目よ」
「だってー」
少女漫画みたいな恋って、女子なら誰だって憧れるでしょうもん！！
机につっぷして手足をばたばたさせると、うるさい邪魔って目の前にいる親友のヨナに怒られた。
…鏡見ながら前髪チェックしてるだけのくせに。何が邪魔なんだ。
YN「そんなこと言ってる暇があったらイケメンでもみつけてアタックすりゃいい…
ベッキョンくんどうなの」
「べくは違うのー」
そんなフレーズ今まで何回聞いたことだろう。
だけどべくはずっと一緒にいすぎて恋愛対象には見えないんだもん。
ビョン・ベッキョン、通称べく。
私の本当に小さいころからの幼馴染で、…まぁ世に言うイケメンって部類の奴。
「A帰るぞー」
いま教室入ってきたこいつ。
「はーい」
「早くしろよー俺帰って見たいテレビあるんだよ」
「わかったってうるさいなー」
YN「私にはお似合いに見えるけど？」
「ヨナそれ別に嬉しくないわ」
べくのせいで目が慣れちゃってみんなが言ってるイケメンがイケメンに見えない。
自分でもどんだけ贅沢な悩みだって思うけど。
鞄に少女漫画をしまいながら席を立つ。
「じゃあねヨナ…ってヨナ一人で帰るの？」
YN「彼氏が送ってくれるから大丈夫。」
「あぁそっか…って彼氏！？」
YN「あれ、言ってなかったっけ」
「聞いてない！！」
YN「そうか。じゃあ彼氏できました。はい報告終了」
「何それ！ぬけがけとかずる…っいった！！！」
一体誰だ…！って後ろを振り向くと、してやったり顔のべくが立っていた。
「痛いじゃん！女子になんてことすんのよ！」
「お前が遅いのがわりーんだよバーカ。
見たいテレビ見逃したらAのせいだからな！つか俺女子にデコピンした記憶ないけど」
「はー！」
YN「喧嘩はいいから早く帰って二人とも。もうすぐ彼氏来るし、邪魔。」
頬杖をつきながらダルそうにこっちを眺めるヨナ。
くっそこれがリア充の余裕…！(違う)
「ヨナもそういってるし行くぞ」
「…ああもう！ベク待って！」
こんなやつ恋愛対象に入るわけない!
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美咲(プロフ) - はい(*≧▽≦) (2015年12月27日 17時) (
レス) id: c61c869359 (このIDを非表示/違反報告)
いわし - 美咲さん» え、いいんですか笑じゃあ参考にさせていただきます笑笑 (2015年12月27日 16時) (レス) id: 4e9dc306a3 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 全然いいと思いますよ！！笑 (2015年12月27日 1時) (レス) id: c61c869359 (このIDを非表示/違反報告)
いわし - 美咲さん» ありがとうございます！！べくですね…！こんな感じのベクでいいんでしょうか？いっそもっとチャラくしちゃいます？？←え (2015年12月27日 1時) (レス) id: 4e9dc306a3 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - めっちゃ面白いです！！新作もべくがいいです！！ (2015年12月27日 1時) (レス) id: c61c869359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いわし | 作成日時：2015年9月26日 12時
