氷を溶かす。【呪術廻戦×文スト】

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Aside

次の日、夏油さんは紹介したい人達が
いるからと、とある部屋に来ていた。


??/??｢｢あ！夏油さま！｣｣

二人、同い年くらいの女の子が遊んで
いる。

夏油｢美々子と菜々子だ。そして、
この子はA｡｣


二人とは案外すぐに打ち解けることが
できて、数時間経てば手を繋いで
はしゃぐ程だ。

端から見れば親友、友達の関係。
端から見れば“普通”。

でも､初めて私に手を差し伸べてくれて､
友達と、家族と呼んでくれた人達。

全てが私にとって初めての出来事。

とても嬉しくて、あの家(氷翠家)ではなかった
笑顔が、私に溢れていた。


・・・

夏油side

数年後、Aが勉強をしたいと
言い始め、計算やら何やら教えている
と、｢そういえば･･･｣とAが声を
漏らす。

A｢武術を習いたいです｡｣

と、言った。


でも、Aがこんな素っ頓狂な事を
言うのは今に始まったことではない。

この前は｢相対性理論って何ですか？｣
とか、｢ブラックホールの中ってどう
なってると思いますか？｣などと。


私の頭を悩ませる質問ばかりで困って
いたが、今日は意外なことを言った。

｢それは、どうしてだい？｣

どういった風の吹き回しだろう。

A｢テレビで空手？柔道？を見て･･･
かっこよかった｡｣

興味を持つ所がだいぶズレている(苦笑)

｢それじゃあ、私が教えるよ｡｣

そう言えば、分かりやすく目を輝かせる
A。本当に悟に似ている。


次の日から体術訓練が始まったが、
私は驚きでいっぱいだった。

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