氷を溶かす。【呪術廻戦×文スト】

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夏油side


星漿体の護衛任務失敗、

とある村で見た非術師の醜さ、

後輩の死、


様々なものが私の“価値”を揺らがせた。

結果、離反という道に進んだ。



それから三年半、ぐらいだろうか。

3月、東北地方で大地震、大津波が
あった日だ。

テレビのニュースはそのことで
いっぱいだったが、一つ、目を引く
ニュースが放送された。

📺『Ｍ県○○市にある屋敷が
地震発生時とほぼ同時に爆発したとの
通報がありました。

その時屋敷には60人程がいたとされ、
現在は連絡がつかなくなっています。


･･･次のニュースです』




場所を調べれば、呪術界で有名な
“氷翠家”の屋敷ということが分かった。


以前、悟から聞いたことがあった。


悟《なぁ傑、“氷翠家”って知ってる？》

《あぁ、知ってるよ。御三家に並ぶ
名門だろ？》

悟《そうそう！！そこの家さ、マジで
最悪な場所なんだよ！禪院家みたいな
所でさ〜！》


悟がだいぶ嫌そうに言っていたから
印象に残っていた。



数日後、私は美々子と菜々子を連れて
Ｍ県に来ていた。

呪霊を集めるためということもあるが、
氷翠家が少し気になっていたのだ。



しばらく歩けば、崩れた家屋や津波で
流された瓦礫が散らばっている場所に
来た。そこで呪霊を集めていたが、
美々子達が寒そうにしていて、今日は
帰ることにした。

帰る前、爆発した氷翠家の屋敷に行くと
瓦礫の陰に一人、少女が倒れていた。

辺りには死体が散らばっていた。


彼女から感じる呪力、着ている着物から
氷翠家(ここ)の人間だということが分かる。

そして、彼女の痣や所々の傷を見た
美々子達は、

菜々子｢けがしてる｡｣
美々子｢わたしたちとおなじ｡｣

そう言いながら私を見た。助けたいと
思っているのかもしれない。


｢じゃあ、この子も家族だね｣






※修正しました。

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