隠れた月 (ページ5)

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３話の月ページ5

明日人視点

Aさんの部屋の前から、全員いなくなった。

まずは自己紹介しないと…。

明日人「えっと、俺は稲森明日人。中学二年。よろしく！｣

『よろしくお願いします。明日人君。』

いきなり君付けしてくれるなんて…！

『明日人君達は、雷門ですよね？』

明日人「昨日来たばっかりだけどね…。」

『でも、雷門はいい学校なので、明日人君はすぐ馴染めますよ。フレンドリーですから尚更。』

フレンドリーって、褒められてるのかな？

『あ、明日人君は、いじめ…とか、見かけたらどうしますか？』

えっ、急になんでそんなこと聞くの？！

まあ、でも…。

明日人「見かけたら、怒るかな。どう考えても、駄目な事に代わりはないし。」

『…そうですか…。よかったです。』

明日人「なんでそんなこと聞くの？」

普通、そんなこと聞かないよね？

『い、いえ、どうということは、ないんで！』

無理してる？

『あ、もうかなり安心したので、次の方を呼んでいただけますか？！』

焦ってる…。

まあ、安心できたなら、いっか。

氷浦呼んで来よう。