172話 ページ49
『………幹部全体連絡』
インカムに口を寄せる。
びっくりするぐらい、意外に冷静な声がでた。
《なんや〜？》
《どったんA〜》
《はいはい〜》
『奇襲によりロボロが負傷した。肩口におそらく着弾、結構出血しとる』
《…は》
《ちょ、大丈夫なんそれ！？！？》
《ロボロさんが？通りで司令こんとおもった……》
《はいはい！今行くから！！司令部小屋やんな！？》
『…うん。ペ神、おねがい』
《お願いって……Aはケガしてへんの！？そっから動かんといてな！？》
『……うちはケガしてへんよ。でもちょっとおかしいわ』
《……どういう？》
『さっきから……さっきからさ、体がずっと震えとんの』
《……A》
グルッペンの声だった。
落ち着いているけど、でも何か焦っているような声色。
『ダメなんよ、動かんと、殺したいねん、無性に、こんなん初めてや、
……はは、どうしよ』
震える手から、ついにインカムは取り落とした。ぴぴっと言って通話が切られた。
腕の中のロボロはピクリともしなくて、それが一番不安だった。
ーーーーーーー
だらんと垂れ下がった手を気にしながら、横抱きにして司令部小屋を出る。
と、丁度こちらに走ってくるペ神達。
「A！！ロボロは！！！」
震える手でペ神にその体を渡すと、ペ神は辛そうに顔を歪めて簡易担架に寝かせた。
「……まだ生きとる。望みはあるから、はよ処置を…！！」
衛生班の部下へ連絡を取り始めるペ神の横で、呆然とした表情のシャオロンがぽつりと呟く。
「……A、その、血……」
大量の返り血を纏っているAは、遠目に見ると真っ赤な服を着ているように見えた。ぐっしょり重くなった軍服はAの肩を地面へ押しつけんばかりだ。
『あ、これ？……ちょ、ちょっとなんか、すっごく気ぃ悪なって、』
「おい、手ェ震えてんぞ。大丈夫なん？」
『……なんか……なんかさぁ……っ』
『さっき、自分の意志で、手が、止らんくて……！！
ど、どうしても許せんって、それだけ考えとっただけであんなに……あんなに……！』
ガチガチとマシンガンを引きずる手が震える。
先の余韻がまだ指先に残っていて、気分がとても悪かった。
(あかん、止めへんと……またやってまう…)
戦闘狂とは言え、半ば一方的にマシンガンで虐殺となると決していい気分じゃない。
むしろ、兵士たちの叫び声が耳の中にへばりついていた。
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774号（現在稼働中）(プロフ) - Nebelさん» もちろんです！掲載は遅くなってしまうかもしれませんが……ですが、リクエストを頂けるの、本当に嬉しいんです！いつもありがとうございます！！ (2022年8月19日 8時) (
レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
774号（現在稼働中）(プロフ) - マロンさん» ぁ、コメント欄に天使様が……！(跪く)今日中には1話更新できると思うのでどうかお待ちください…！ (2022年8月19日 8時) (レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
Nebel(プロフ) - ！？ 2つともリクエスト書いてくださるんですか！？本当にありがとうございます!！本当に4回目にもかかわらずリクエスト聞いてくださってありがとうございます！! (2022年8月19日 2時) (レス) @page40 id: ad724ae68b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - リクエストを受けてくださるだけでありがたいです！いくらでも待ちますので、無理せず書いてくださいね (2022年8月19日 1時) (レス) @page40 id: 3bf4e7811a (このIDを非表示/違反報告)
774号（現在稼働中）(プロフ) - Nebelさん» 4回目!!!感涙です!!!もちろん、お受け致します!!!せっかくなので2つとも書いてしまいますね。マロン様のリクエストを書き終わったら直ぐ取り掛からせていただきます!! (2022年8月18日 11時) (レス) id: 982b5437b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：774号（現在稼働中） | 作者ホームページ：os復活！！うおぉおおおおおおおおおおおお！！！！
作成日時：2022年6月26日 21時
