163話 ページ38
『もしかして、ペ神はなんか知ってるん?』
アイツらのこと。
朝から、ゾム、爛漫、コネシマ、大先生、ロボロと会ったが、皆急にテンションがおかしくなったり、いつもじゃ絶対にしないようなことをしたりとか。明らかにおかしい。
「あ〜……うん。
Aは、くられ先生って方知っとる?」
『あ……(察し)』
そのお方の名前が出た時点で、大方事態の予測はついた。
ペ神が困ったように笑う。
「その人がグルさんに渡したお香?っていうか…そんなもんの煙を吸い込んだらああなったんよね。昨日の深夜のことなんだけど」
『わ、私が寝とる間に…!』
あんの狐……!と拳を握りしめるA。
仲間に何してくれやがるマッドサイエンティスト!!カチコミじゃあ!!と猛るAを少し宥めて、ペ神は続けた。
「や、あれに関してはくられ先生が全部悪いわけやないんやけどね〜。あん方はちゃんと効能を説明してグルちゃんに渡したらしいねん。」
『効能?』
「“感情がダイレクトになる”的な。兵器に使えるかもしれないので、って言ってね。」
『……じゃあ、グルちゃんはそれを解っててアイツらに吸わせたん?』
「楽しそう!って嬉々としてね。なんならAにゾムけしかけたのもアイツだよ」
『………』
絶句するA。
じゃ、じゃああの総統はわざと私や仲間を巻き込んで愉悦ってたのか……!?と理解する。
…と、その瞬間Aの手元にあったペ神のコーヒー缶が砕け散った。
「うわっ!?
……ちょ、A…」
それスチール缶…!と目を丸くするペ神をよそに、Aはそのままゴシャッと缶を握り潰す。
『……あんのバカ………
私がどんだけドキドキしたと思ってん……!?』
「なになに、ドキドキしたの〜?」
『すっ、するやろ!?お前ら無駄に顔ええし、ちゅ〜なんかされたら、女の子やったらそりゃ…ちょっとは思うわ!!』
揶揄うように笑ったペ神に、赤くなりながらもキャンキャン吠えるA。
調子を崩されたのか、乱暴に『とにかく!!』と怒鳴った。
『ドイツ野郎には乙女心弄んだ罰を受けてもらわなあかんなぁ……?』
そういうAは、久々に殺意が湧いた顔をしていた。
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774号(現在稼働中)(プロフ) - Nebelさん» もちろんです!掲載は遅くなってしまうかもしれませんが……ですが、リクエストを頂けるの、本当に嬉しいんです!いつもありがとうございます!! (2022年8月19日 8時) (レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
774号(現在稼働中)(プロフ) - マロンさん» ぁ、コメント欄に天使様が……!(跪く)今日中には1話更新できると思うのでどうかお待ちください…! (2022年8月19日 8時) (レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
Nebel(プロフ) - !? 2つともリクエスト書いてくださるんですか!?本当にありがとうございます!!本当に4回目にもかかわらずリクエスト聞いてくださってありがとうございます!! (2022年8月19日 2時) (レス) @page40 id: ad724ae68b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - リクエストを受けてくださるだけでありがたいです!いくらでも待ちますので、無理せず書いてくださいね (2022年8月19日 1時) (レス) @page40 id: 3bf4e7811a (このIDを非表示/違反報告)
774号(現在稼働中)(プロフ) - Nebelさん» 4回目!!!感涙です!!!もちろん、お受け致します!!!せっかくなので2つとも書いてしまいますね。マロン様のリクエストを書き終わったら直ぐ取り掛からせていただきます!! (2022年8月18日 11時) (レス) id: 982b5437b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:774号(現在稼働中) | 作者ホームページ:os復活!!うおぉおおおおおおおおおおおお!!!!
作成日時:2022年6月26日 21時