130話 ページ2
『………』
車の中、終始無言で情報を漏らさない男たちに内心苛立ちながら狸寝入りを決め込むA。
(睡眠薬？あんなん効くわけないやろ。こっちはそれなりに鍛えとるんや)
鍛えてつくレベルの薬耐性ではないが、Aの場合睡眠薬などの薬の効き目が悪い。そのため、軍医のペ神はAにだけちょっと…いやかなり強めのお薬を渡している。
段々唇の乾燥が気になり始めた頃、やっと助手席の男が口をきいた。
「……そろそろ、到着する。」
「「はい」」
「そのまま地下牢へ、連れて行け。…ソイツはかなりの、腕利きだ。逃げられるな」
「「はい」」
(………)
たとえ敵相手でも腕利きだと褒められて、Aはにやけそうになる。
「…それと……手は、出すなよ。我々国幹部を必要以上に、怒らせることはない。自らの首を絞めること、となる」
「「…はい」」
キュッと音がして、体が前に傾く。
車が止まった。
左の男に頬をペチペチされる。
「起きろ。」
『…はーい』
寝起きの演技でもしようかと一瞬迷ったが、流石にしらこいしバレそうだなと思いとどまった。
「立て」
『立つんだジョー！！』
「違う……」
腕を引っ張られ、車外へ出される。
不安定な膝でそっと地面に足をつけると、背後でバタンと車の扉が閉まる音がした。
「歩け」
『てくてく』
「擬音はいらない」
歩きながら、そっと周りの気配を窺うA。
Aに睡眠薬を飲ませた右の男(仮名を右側右男としておく)は今はAの傍にいて、腕を引いて誘導している。
頬をペチペチしてきた左の男(こちらは左男。右男の弟という設定にした)は、Aの3歩前を歩いている。
助手席で融通の効かないことばかり言っていた、インカムの仇(男。インカム返せこの野郎)が、Aの背中に銃を押し付けている。
園芸コーナーにいたその他の大量の男達(黒子ーズ。おそらくこの先絶対に呼ぶことはないだろう)は何処へ行ったのか、気配は感じない。
…三方を黒服の男に囲まれ、唯一空いている左側は壁。
(……あれ、これ脱出不可能……！？)
軽く絶望するAに、背中に押しつけられた銃口が痛い。
「…ついた。入れ」
『君、主語絶対言わない病かなんか？？』
「…牢屋に、入れ」
『よくできました』
男を煽るように笑うと、背中を強く押されて牢屋の中に倒れ込んだ。乱暴に目隠しを取られる。
「…大人しくしておけ」
そのまま3人分の足音は遠のいて行った。
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774号（現在稼働中）(プロフ) - Nebelさん» もちろんです！掲載は遅くなってしまうかもしれませんが……ですが、リクエストを頂けるの、本当に嬉しいんです！いつもありがとうございます！！ (2022年8月19日 8時) (
レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
774号（現在稼働中）(プロフ) - マロンさん» ぁ、コメント欄に天使様が……！(跪く)今日中には1話更新できると思うのでどうかお待ちください…！ (2022年8月19日 8時) (レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
Nebel(プロフ) - ！？ 2つともリクエスト書いてくださるんですか！？本当にありがとうございます!！本当に4回目にもかかわらずリクエスト聞いてくださってありがとうございます！! (2022年8月19日 2時) (レス) @page40 id: ad724ae68b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - リクエストを受けてくださるだけでありがたいです！いくらでも待ちますので、無理せず書いてくださいね (2022年8月19日 1時) (レス) @page40 id: 3bf4e7811a (このIDを非表示/違反報告)
774号（現在稼働中）(プロフ) - Nebelさん» 4回目!!!感涙です!!!もちろん、お受け致します!!!せっかくなので2つとも書いてしまいますね。マロン様のリクエストを書き終わったら直ぐ取り掛からせていただきます!! (2022年8月18日 11時) (レス) id: 982b5437b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：774号（現在稼働中） | 作者ホームページ：os復活！！うおぉおおおおおおおおおおおお！！！！
作成日時：2022年6月26日 21時
