【鬼滅の刃】謎の部屋に閉じ込められまくる女の子のお話 【短編集】

押し倒せ【不死川玄弥】弐 ページ31

座ってから、落ち着くために深呼吸をしようとしたが、その前に肩を強い力で押されて目の前に白い天井が広がった。
すぐに押されたことを理解し、起き上がろうとしたとき、目の前に玄弥が現れ、顔のすぐ横に玄弥の腕があった。
つまり、これは、押し倒された、という事になるのだろうか、わぁー、まじで？

「危機感なさすぎでしょ…」

『そ、そうですか…』

玄弥が少し頬を赤らめて呟いたもんだからこっちも恥ずかしくなってしまって、思わず目を逸らしてしまった。
いやいや、風呂入ったり、接吻したり、服交換したりしたのに何を今更恥ずかしがってんだよ

『…あのぉ？もう、扉開きましたよ？』

「…」

『おーい？聞いてるー？』

「…」

玄弥くん私に思いっきり乗ってるから君がどいてくれないと私出れないんだよな…どいてくれぇ、頼むぅ

「…お前…」

『？？』

「お前、本気で俺がお前に興味ないと思ってんの？」

『え？』

不意に聞かれたその質問に私は理解が追いつかなかった。
いろいろと考えを巡らせていたが、やがて考えることを放棄して私はこう言った

『思ってます！』

取り敢えず肯定しときゃ悪いことは起きないって誰かに教えてもらった気がする…これで悪いこと起きたらその人誰だか分かんないけど殴りに行くわ

「そうか…」

しばらく黙った後に玄弥がそう言って私の隊服を脱がせ始めた

『は？ちょっ何やってんの？！興味ないんじゃ…おい！おいこら！何やってんのって聞いてんじゃん！』

脱がせ続ける玄弥の手を止めようとその手を掴んだがもう一つの手で私の両手を掴まれてしまい、脱衣阻止作戦は失敗に終わった、めでたしめでたし
じゃねぇぇよ！どーすんの？！脱がされてんじゃん！もうちょっとで私の華奢(自称)な首が露わになっちゃうよ！どうすんの！？

『ちょっ玄弥！自分がしてること分かってんの？！』

「うん、分かってる、分かってるけどやめない」

『何で絵絵絵絵絵！』

ちょっと絵が多いけど気にしないでね

「何でって、俺がお前に興味あるって分からせるためだけど」

『へ？』

分からせる？意味が分からない。なんかもう何もかも分からない…

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