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14_N ページ14



七瀬side


美化習慣の1週間でいつの間にか四谷とAちゃんが仲良くなっていた。

…去年までは俺が1番仲良かったはずなのに。

帰り際すれ違った時に四谷とAちゃん何故かお互い無言でピースしてるし、Aちゃんは俺の方全然見ないしさあ。

話せないのは俺のせいなのに、Aちゃんと四谷が仲良くなったことが気に入らない。俺、自分勝手すぎるよな…。


「四谷くんいつの間にか七海さんと仲良くなってるよね」

「皆が矢野さんにしかアイちゃんの話題振らないから七海さん悲しがってたよ!」


「おいおいそれ早く言えよ!!!今日で美化習慣終わっちまったじゃねーか」と叫ぶ五島


「あと、七瀬くんが話してくれないって言ってた」


四谷越しではあるけど、Aちゃんからそう言われることに嬉しさを感じる。

話してやれよ七瀬と一条に言われるが、話せるならとっくに話してるだろ!!!

俺だってAちゃんと話せるものなら話したいし。


ていうか、俺の記憶が間違ってなければ話そうとしてくれてたと思う…んだよ、な。多分。

…あの時の俺目逸らしてめちゃくちゃ対応悪くない?

でもあの時のAちゃん、なんか凄い女の子って感じで緊張して顔見れなかったんだよ。

友達って言っても、女子に服のすそ掴まれたらキュンとするじゃん!

そんな状態で話せるわけないって…!


「まあ、マジカルアイドルっていう共通の話題もできたし、少し話せるようになるんじゃないかな?」

「応援上映会で僕たちにも彼女できるかも!」


キャー!!!なんてはしゃいでるロクちゃんと二葉を眺めつつ内心頭を抱える。


俺も映画を見たら話しかける勇気が出るだろうか。

とりあえず、ちゃんとAちゃんに謝罪の連絡をしようと心に決めた。

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作者名:tototo | 作成日時:2021年4月22日 2時

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