【実況者】実況者と新人スタッフ3rd*【キヨ】

97話 ページ6

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『お前には今から怪盗キッヨからの挑戦に挑んでもらう
それは……じゃかじゃかじゃか………


じゃん！！！！！！！！！！

隠れた宝を探し出せーーーい！

ってことで鍋の中』









一度折られたそれを広げ読み進めていけば、そんなことが書き綴られていた








「いや…っ、怪盗、キッヨ…って、センスなさ過ぎでしょ…っ」


私的にはそれが一番のツボだったけど




取り敢えずキーワードであろう''鍋の中''という単語について考えてみた

この中を見ろということなのか



キッチンへ移動しあからさまに置かれた鍋の蓋を開け恐る恐る中を覗く

そこにはまた、一枚の紙




''クッションの下 がんばれー"




なんとまあ、メッセージ付きだ


「次はここを見ろってことね」







また移動してソファーの上のクッションをひとつづつ持ち上げていく

最後に取ったその下に案の定紙が一枚





''オープン！PC！"





投げやりに書かれた文字の下に彼の象徴とも言えるあの猫のイラスト





「やっぱヘタクソ」


ふふっとつい声が漏れる




そんな私の視線はその猫から部屋の隅に置かれたパソコンへと動く

指示通りパソコンを開くと画面には大きく''FUROBA"の文字




あ…お風呂場のことか

ローマ字だとこういうのって地味に読みにくんだよね



………紛らわしいわっ！

心の中でツッコミを入れつつ、リビングを出てお風呂場へと向かう






案外すぐに見つかったそれには、指示よりも先にメッセージに目がいった






''Aのえっちー へんたーい キャー''





……チッ


読んですぐに破り捨ててやろうかと思ったわ

その衝動は抑えつつ、次の指示であるポストの中を見に部屋を出る






「寒いんだから宝探しはリビングん中だけにして欲しいわー…」



なんて文句を言いながらも、なんだかんだこの宝探しを楽しんでいる私もいて

足早に玄関に向かった私はポストの中をガサゴソと探る







そこにはまた一枚の紙と




カギが一つ





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