108話 ページ17
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謝られてすぐ
視界いっぱいに映っていた彼の顔がどかされ、見慣れた天井だけが残る
覆いかぶさっていたはずの彼は
私の横で、私に背を向けてあぐらをかいてい座っていた
私も手を付いて腰を上げ、起き上がる
「余裕なんかねえよ」
「え？」
「好きな女目の前にしてあんな顔されて、余裕でなんかいられるかっつーの」
「キヨ、」
「なのにお前、…怖がるからさ」
「………」
キヨも私と同じように、本当に余裕がなかったのかなって不謹慎にも嬉しくなったけど
最後の言葉だけはどうしても分からなくて
確かに、怖かったけど
けどそれは今さっきのことじゃないの？
そんな考えが思考を埋め尽くして
何も応えない私をよそに話を続ける彼
「Aって今日みたいな雰囲気になるとさ、いつも震えてんの」
「私そんな…」
「うん、多分無意識だと思う」
てことは、私は無意識にキヨを怖がってたってこと？
でもちゃんと彼のこと好きなのに
こんなの私のせいじゃん…
「ごめん、ね…」
だから謝るしか出来なくて
彼の背中越しに呟いた
そしたらはぁ…ってふっかいため息
また前みたいに喧嘩になっちゃうのかもなんて、あの時の息苦しさが蘇って胸を締め付ける
握った拳にぎゅっと力が入る
「A」
囁く声と共にぎしりとベッドの軋む音がして
彼の腕が私の体を引き寄せた
「Aは謝ったりすんな。むしろ俺嬉しかったんだから」
「嬉し、…なんで？」
「だってAから言ってくれるなんて思わなかったし」
優しく耳元に響く声にきゅうっと胸の奥がこそばゆい
「でも私、こ、怖いって思っちゃったよ…？」
「あれはホント俺が悪いから。
…でもいっつもあんくらいしたいの我慢してんだからな」
「えっ、」
「ずっと手ェ出してねえんだぞ、ったりめえじゃん」
少しだけ抱き締める力を強めて
「俺すごくね？」っていつもみたいにくくって笑った
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肖(プロフ) - とまとまさんおかえりなさい！たまたま開いたら久しぶりの更新にびっくりしました。続きが読めるのは嬉しいです。とまとまさんのペースで無理なく執筆してくださいね、応援しております。 (12月3日 6時) (
レス) @page26 id: 9ceaca4458 (このIDを非表示/違反報告)
し ろ 。 - キヨかっこよすぎてキュン死ですね…!!!あと、文才めっちゃありますね!!!すごい面白いし読みやすいです!!!場面の展開とかもバラバラじゃなくて神だと思います(笑)更新頑張ってください!!!楽しみにしてます♪ (2017年2月7日 22時) (レス) id: a304645968 (このIDを非表示/違反報告)
°実況LOVE。 - こんばんはー！作品やっぱり面白いなぁ。っと、思いながら最初から読み返してましたー。 更新大変かと思いますが、お体に気をつけて頑張ってください！キヨ！大好き！ (2016年2月25日 22時) (レス) id: 740aa6aa43 (このIDを非表示/違反報告)
とまとま(プロフ) - あかりさん» 遅くなり申し訳ありません(_ _)わざわざコメント下さりありがとうございます…！これからもよろしくお願いします！！！ (2016年1月26日 15時) (レス) id: d08816e14f (このIDを非表示/違反報告)
とまとま(プロフ) - 時雨。さん» ありがとうございます…！やっぱりなんか癖とかが出ちゃうんでしょうかね( 笑 )でも喜んでもらえて何よりですっ！ (2016年1月26日 15時) (レス) id: d08816e14f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまとま | 作成日時：2015年12月5日 10時
