初恋は叶わないって誰が言ったの？【TH】 (ページ22)

今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:22,646 hit

22 ページ22

.

子供の頃によく
"ヌナ！ぼく、大きくなったらヌナのこと養ってあげる！だからずっと一緒にいてね"

って言ってて、その頃は我が弟天使！可愛すぎる〜！くらいにしか思ってたけど…
まさか本気だったなんて

jk「…ズズッ…でも、俺ヒョンの事も大好きだよ
最初はヌナの事狙う嫌な奴だと思ってたけど…ヒョンはすごい優しくて、たまに意味わかんないけど、でも、心の暖かい人だから…許してあげる
でもっ、ヌナの事傷付けたり泣かせたりしたら許さないからね!!」

th「ジョングガ…

ありがと、これからは俺がAの事ちゃんと守って行くから」

jk「うん…

とりあえず今日は早くヌナ家まで送ってきて、2人でどっか泊まるとかは許さないよ」

th「…わかったよ」

『ふふ、ぐーちゃん、アッパよりもアッパみたいだね

すぐ帰るよ、ぐーちゃんの好きなバナナキック買って帰るね』

ぐーちゃんとの通話を切ったと同時にスマホの日付が12月29日から12月30日へと切り替わった

……あれ、そういえばテヒョンの誕生日って

"あ、テヒョンア！明日休みだよね？プレゼント届けに行くからまた明日連絡する"

ふとジミンさんの言葉を思い出して、あの言葉はテヒョンの誕生日プレゼントを届けるって意味だったんだって理解した

『テヒョン！…誕生日おめでとう！』

th「…覚えててくれたの？…すごい嬉しい
まさかAに1番に祝ってもらえるなんて」

目をぐわっと大きく見開いたあと、嬉しそうに笑う彼の笑顔は多分一生忘れることが出来ないくらいキラキラ輝いていた

『忘れたくても、この日だけはテヒョンの事思い出してたよ

…でも、ごめんね？プレゼントとか何も用意してないや』

th「そんなのいらないよ
俺の1番欲しいものくれたんだから

ひひ、帰ろっか」

私の額に軽く口付けてから照れたように笑うと、ギュッと手を握って歩き出した私達

これから先、私はソウルに帰るからすぐに遠距離恋愛になっちゃうけど…

すぐに離れ離れになることがわかっていても、不思議と少しの不安もなかった

テヒョンとなら…大丈夫だよね？

ねぇ、誰が初恋は叶わないって言ったの？

Fin