初恋は叶わないって誰が言ったの？【TH】 (ページ14)

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th「もっとゆっくり飲んで大丈夫なのに

なんか急かしてごめん」

『大丈夫！凄い飲みやすくてジュースみたいだったから
えっと…ジミンさん、美味しかったです！』

jm「ふふ、よかった！
今度はゆっくり飲みに来てよ

出来れば1人で

…冗談だって！！そんな顔しないでよ
あははっ、ほんと可愛い奴だな」

爆笑して、しゃがみこむジミンさん…
私に背を向けててテヒョンの表情が良く見えないけど、そんな面白い顔してるの？

th「あぁっ、ほんと、お前親友じゃなかったら…はぁ」

jm「ごめんって、あはは」

『えっと…ジミンさん、いくらですか？』

jm「ん？あぁ、いいよ！Aちゃん美人さんだからサービス！
その代わり絶対また来てね」

『え、でも…』

th「大丈夫だよ、行こ

じゃあね、ジミナ」

jm「うん、ほんと気にしないで

あ、テヒョンア！明日休みだよね？プレゼント届けに行くからまた明日連絡する」

th「…ん」

『…ご馳走さまでした！

また来ます』

jm「うん、またね〜」

来た時と同じようににこにこ笑って手を振るジミンさんに、軽くお辞儀して店を出た

…今からどこ行くんだろ？

th「A、歩ける？ヒールだしタクシー捕まえよっか？」

『…歩いて行ける距離なら大丈夫だよ』

th「ん、わかった」

多分気を使ってゆっくり歩いてくれるテヒョンの隣に並んで、どこに行くのかわからないままついて行った

しばらく大通りを進んで住宅街に入ると、そこは中学時代の3年間毎日歩いていた道だった

そこそこ田舎だから、この先に進んであるのは私達の通っていた中学校だけで、他には住宅しかない

『テヒョン、もしかして行きたい所って中学校？』

th「…うん、そうだよ」

なんとなく、どうして？って聞けないまま
静かに歩みを進めた

『うわぁ…まだこの桜の木あるんだ…』

中学校の正門前に着くと、そこは当時のまま変わってなくて
卒業式を最後に来ることのなかったその場所に、懐かしさで胸がいっぱいになった

th「っしょっと…」

『ちょっ! テヒョン!?何してるの!怒られちゃうよ』

門越しに中を眺めていると、その門を軽々と飛び越えて中に入るテヒョンに驚いて、大きい声を出しそうになったけど騒いで人が来ても困るので声を潜めてテヒョンに声掛けた

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