初恋は叶わないって誰が言ったの？【TH】 (ページ11)

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th「待って！

A、解散したら帰ったり、二次会に行ったりしないで
駅前にSerendipityって知り合いがやってるバーがあるからそこにきて、…お願い」

『…わかった。行くよ』

th「よかった、…ありがと」

切実そうに言うテヒョンに、断るなんて選択が出来なかった

そっと私の腕を離すと、安心したように笑って
すでに鳴りやんでいたスマホを耳に当てたのを見届けてから、次こそ店に戻った

店内は相変わらず騒がしくて、私達が外にいた間に随分と盛り上がっていたみたいで数人がテーブルに伏せていた

…多分酔い潰れたんだろうな

元々座っていた端の席に向かうと、そこにはムニョンが座っていた

mn「あ！A！どこ行ってたの〜！？外？」

『うん、ちょっと飲み過ぎたから外で休んでた』

mn「大丈夫？1人にしちゃってごめんね」

『大丈夫大丈夫、久しぶりの集まりなんだから気にしなくていいのに』

mn「さすが、優しい！A大好き！

あ、ここそろそろラストオーダーなんだって、何か頼む？」

『んー…オレンジジュース』

mn「りょーかい！」

お酒が入ってるせいでやけにハイテンションなムニョンに、解散の声がかかるまで引っ付かれていた

話しかけてくる人達には「Aは私と話してるんだから、シッシッ」って追い払ってくれたから助かったけど

…にしてもいまだに誰が誰だったのかわからん

「二次会行く人〜？」

mn「A、二次会行かないよね？今日はAの家に泊まっちゃおうかな〜！」

『うん。けど、ごめん…、ちょっと行かなきゃいけない所が出来て…』

mn「…ふーん？そうなんだ
じゃあ私は大人しくタクシーで帰るよ

ねぇ！私達二次会行かないでこのまま帰るよ
また成人式のときに話そーね！」

あー…、ムニョンめっちゃニヤニヤしてた
絶対なんか勘違いしてるよ、、

「えー、2人とも帰っちゃうの？」

「俺Aともっと話したかったのに〜
あ、カトク教えてよ！」

「あ、俺も俺も！」

『ごめん、スマホ電源切れちゃってるからまた今度！』

mn「いこ！A！
じゃあね〜！」

真っ暗な画面のまま反応しないスマホを見せてると、ムニョンに引っ張られてそのまま皆のいた所から離れてタクシー乗り場までの道のりを歩き始めた

mn「いつの間に電源切っといたの？」

『ん？お店出る時
カトク交換しても連絡なんてしないと思うし』

とりあえずスマホの電源つけとこ

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