CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判後編 ページ31
「でもあの部屋に逃げ込んだって、すぐ追いつかれるやろ？」
「いや、扉の陰ならやり過ごせる」
コネシマくんの問いに、兄さんは腕を組んだまま頷いて言った。
「当然、追いかけて来たひとらんくんは突然研究教室で消えた犯人を捜したはずだよね」
その時の彼は一番警戒していて、それでいて犯人にとっては一番隙だらけだっただろう。
ひとらんくんは犯人を捜す際、扉の陰に隠れた犯人に背中を向けてしまったはずだ。
「隠れていた犯人は隙だらけのひとらんくんの背中を見て、今しかないと思っただろうね。近くの棚から一つ陶器人形を手に取った犯人は、ひとらんくんの頭目掛けてそれを振り下ろした」
「うわっ、痛い！」
エーミールくんは私の話に、思わず肩を揺らして目をぎゅっと瞑った。
そのあとは先ほど話した通り、犯人は気絶したひとらんくんを追い討ちの如く首を絞めて絶命させた。
「もし本当にそうだとしたら、今朝グルさんが見たらんらんは何になるん？」
隣に立つロボロくんは、雑面の下の顔を触りながら私を見た。
すると私が答えるよりも先にしんぺいくんが答える。
「それがロボロの言ってた、死亡時刻の偽装でしょ。犯人はひとらんと一対一になったとき、俺らに薬を盛った話でも教えてもらったんじゃないかな」
「っえ、げどちゃんから？でもそんなこと教えてもいいん？」
大先生がそう尋ねると、指の先でナイフを触っていたゾムくんが「いいやろ、別に」と返した。
「どうせ死ぬやつに偽装工作の一つや二つくらい知られたって痛くも痒くも無いし、冥土への手向けくらいの気持ちやったんちゃう？死人に口無しって言うし」
それだけひとらんくんの殺意は確実なものだったと言うわけだ。
しかし彼は自分が張った偽装工作の網を、まんまと自分を殺した犯人に乗っ取られてしまった。
エーミールくんが昨夜本物のひとらんくんを目撃していなければ、このことに気がつくのにはもっと時間がかかっただろう。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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