CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ ページ44
マンちゃんには「ゆっくり休んで」と言われたものの、日課になりつつある大浴場へは自然と足が動いた。
それはゾムくんも同じようで、サウナに入ると彼は既に座って待っていた。
彼の隣には、お湯を入れて2分は経ったであろうカップ麺が箸付きで置かれている。
「…カップ麺？」
「二人が死んだこと大して気にしてないし、皆みたいに食欲減らんから」
「ごめんね、今日のご飯作れなくて」
そう謝ると彼は「いいって別に」と言って、ポケットから電子生徒手帳を出した。
「そんなことより、次の動機について」
「もう？」
「早くから対策練っといて損はないやろ」
ゾムくんは電子生徒手帳に付属しているカレンダーを指差した。
「最初の動機が配られたのが此処に来て二日目、今回の動機が配られたのは裁判が終わって三日後や。多分次の動機もこの三日以内には配られるだろうし、動機の内容によっては…」
彼がいつもと違う早口でそこまで言い切ると、突然口を閉じた。
何故そこでやめてしまうのかと、カップ麺を眺めていた私は顔を上げる。
「…Aちゃん、元気ないな」
「っえ？」
話を止めてまでそんなことを言い出すゾムくんに、私は目を丸くする。
「マンちゃんにも心配されたけど…そんなに私、顔に出てるかな？」
私はそんなことを尋ねながら、自分の頬を触る。
ポーカーフェイスというやつも苦手ではないのだが、彼は「うん、すごく」と頷いた。
「なんか、投票した辺りから元気ないよな」
「そんなところまで見てたの？」
「よく気付いたね」と言うと「俺、人間観察は得意な方やで」とゾムくんは笑った。
一体何に活用していた特技なのかは聞かないでおこう。
「あの天使に何かされたん？それとも大先生？」
「何もされてないよ、ただ…ちょっと嫌なことがあっただけ」
そう答えると彼は「そっかぁ」と言ってわざとらしく考える素振りを見せた。
少しの間を開けると、彼は下げていた目を私に向ける。
「…聞いたら教えてくれたりするやつ？」
「誰にも言わないならね」
「おっけ、約束する」
軽く答えるゾムくんに疑いの目を向けると、彼は「男に二言はなしやろ？」と笑いながら言った。
その言葉が本当に信用できるものなのかは分からないが、まあいい。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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