CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判 ページ38
もし私が無理を言って、昨夜大先生と共にメディアルームに残っていたらどうだっただろうか。
きっとひとらんくんは大先生を殺そうとしなかっただろうし、大先生がひとらんくんから逃げるようなことはなかっただろう。
全てが終わった後に後悔してしまうのは、シャオロンくんの時と同じだ。
『そしてーひとらんの動機ですが、それを話すにはまず彼の過去について説明しなければーなりません』
「過去？」
「なんで過去？」とでも言いたげにショッピくんは聞き返した。
『彼が‘‘超高校級の復讐鬼’’と呼ばれるようになった過去でーあります。まだ超高校級のお前らがヘイボンボンな子供だった頃のことですが』
茶番ちゃんがそう言うと、茶番ちゃんの手描きの絵を映していた画面は切り替わった。
『まだ子供だったお前らはもう記憶にもないでしょうが、六年前とある大事件が発生するのでーあります』
「大事件？」
エーミールくんが呟くと、茶番ちゃんは「はぁい」と言って頷いた。
『‘‘アサイラム協会’’、今や国家反逆組織とまで呼ばれるようになったこの組織が起こした事件でーあります』
「………」
まさか茶番ちゃんがそんな話を始めるとは思わず、息が止まり黙り込む私に気が付いた人はいない。
兄さんは「聞いたことないな」と腕を組み直しながら茶番ちゃんを見上げた。
『グローバルな組織であった彼らの中には外国籍の幹部も勿論いました。彼らは日本の現状に幻滅し、日本を変えていこうと思うようになったのでーあります』
茶番ちゃんがそこまで言うと、突然グルちゃんが「あっ」と声を漏らした。
「それ知ってる、確か六年前に自爆テロして組織幹部が全滅したってやつ」
『そう、そしてひとらんのご家族はそのテロに巻き込まれてしまったのでーあります』
何故グルちゃんがそんなに前の話を知っているのかと驚いたが、元々テロ行為をしていたとマンちゃんに聞いたのを思い出す。
そんな彼なら知っていても可笑しくはないか。
「それが、ひとらんが復讐鬼になった原因？」
コネシマくんがそう尋ねると、茶番ちゃんは「つまりそうなのでーあります」と言って眼鏡を上げた。
そろそろその変な話し方をやめてもらいたいものだ。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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