学級裁判前編 ページ48
「…それは勿論、食堂でってことでいいんだよね」
ひとらんくんの言葉に、ショッピくんは静かに頷いた。
そうなるとコネシマくんへの疑惑は、より一層深いものへとなってしまう。
「じゃあ犯人は、シッマだったってこと？」
「な、何でそうなるんや！！」
しんぺいくんの言葉にコネシマくんは我に返ったようにハッとして、そう言い返した。
しかし、ショッピくんの証言を聞くと自然とそうなってしまう。
「ねえショッピくん、本当にコネシマくんがグルちゃんと話してるのを聞いたの？」
私がそう尋ねると、彼は私からゆっくり目をそらしながら答えた。
「…正確に言えば、コネシマさんと誰かっす。コネシマさんの声は大きくてよく通るから分かったけど、もう一人は誰か分かんなかったんで」
「ほ、ほら！グルッペンとは言い切れんやん！第一俺はグルッペンと会ってないし、」
「でも時間的には3時半頃だったんで、シャオロンさんではないはず」
「……」
自信はなさそうだが、そう答えたショッピくんにコネシマくんは黙り込んでしまう。
シャオロンくんも食堂に行ったのは4時ごろだと言っていたし、ショッピくんの証言が正しいのであれば、その話し相手はグルちゃんになる。
「誰か、シャオロンくんが食堂に来る前に、食堂でコネシマくんに会った人はいないの？」
そう尋ねるが、全員が黙り込んでしまった。
そうなると食堂でコネシマくんと話していたという人物は、此処にいないグルちゃんで決まりだろう。
「痛いところ突かれた途端黙りか、シッマ」
ゾムくんは縮こまった様子のコネシマくんに、顔を顰めながらそう尋ねる。
するとコネシマくんはそんなゾムくんを睨み返しながらも、何も言い返せず。
あの威勢の良さはどこへ言ったのか、弱々しい声で言った。
「確かに、俺が食堂に行った時グルッペンには会った。でも少し話をしたらグルッペンはすぐに厨房に行ったし、俺はグルッペンを殺してない」
コネシマくんの言葉を聞き終わると、不意に視界の隅で大先生が挙手をした。
「シッマは、嘘言うてないと思う。俺から見て、少なくともシッマの言っとることは全部本当」
「…心理学的にプロの大先生が言うなら、ほんまなんか？」
「相当の演技派やない限りはな」
大先生にそう返され、トントンくんは眉を顰めて腕を組んだ。
大先生のお陰でコネシマくんは容疑者から外されたが、それではまた謎が増えただけだ。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - blackappleさん» そのまま本家のキャラを持ってくるのもどうかと思ったので、茶番ちゃんにしてみました！体験版なのでストーリーは違いますが、本編もよかったら覗いてみてください！有難うございます！ (2019年8月15日 1時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
blackapple(プロフ) - モノクマさんまさかの茶番ちゃんですか笑すごく好きです！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: a2bedeb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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