学級裁判前編 ページ45
「皆！俺の考えを聞いてくれ！」
「…っえ、シャオロンくんの？」
出会ったばかりで失礼かもしれないが、シャオロンくんはどうも推理の類が苦手そうに思えた。
そんな彼からまさか、彼なりの推理を聞かされるとは思わず、私は呆然としてしまう。
しかし皆の好奇の目は既にシャオロンくんに集められ、彼は調子良さげに話始めた。
「俺も、犯人がグルッペンを突発的に殺した後、食堂を通って厨房を後にしようとしたってところまではAちゃんと同意見やな」
「ほう？」
シャオロンくんの話を聞くトントンくんは、何処か楽しそうにも口角を上げる。
そんなトントンくんに呆れてしまったが、どうやら他の皆も彼と同様のようだ。
「でも俺の推理で犯人は、厨房から出られんかったんや！食堂にはシッマがおってな！！」
「…じゃあ、犯行はシッマが食堂にいる間に起こってたってこと？」
大先生の質問に、シャオロンくんは「そや！」とドヤ顔で答えた。
しかしその説で進めると、一つ大きな壁にぶち当たる。
私は慌ててそれをシャオロンくんに、言い返すように言った。
「…そうなると犯人はいつ厨房を出たって言うの？コネシマくんは食堂に来てからは、一度も場所を動いてなかったんでしょ？」
「そう、そこや！犯人もきっと其処に焦ったはず！」
シャオロンくんを言い負かすどころか、私の言葉に彼は乗っかるように続けた。
ペースは完全に彼のものである。
私が口を挟むような隙も与えない勢いで話す彼に、私は口を閉じた。
「多分犯人はシッマが食堂を立ち去るまで厨房に潜んでようと思ってたんだ！でも逆に食堂には人が集まってしまい、犯人は厨房から出ることができなくなってしまった！」
「犯人、絶体絶命やんけ！！」
「なんでやたら嬉しそうなんだよ、お前」
シャオロンくんの話に、まるで映画を観ているように興奮するコネシマくん。
そんな彼に苦笑いを浮かべながら、トントンくんが続けた。
すると推理の続きを楽しみにしている様子のコネシマくんに調子付けられて、シャオロンくんの推理はクライマックスを迎える。
「それで犯人は仕方なく、死体が発見されて皆が厨房に集まったときに何食わぬ顔で物陰から出てきて、まるでついさっき厨房を訪れたように振る舞ったんだ！」
「…ん？でもそうなるとその犯人って限られてくるんじゃ、」
しんぺいくんが何かに気が付いたようにそう呟いた途端、そのしんぺいくんの言葉を遮るようにシャオロンくんはより一層声を張り上げて言った。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - blackappleさん» そのまま本家のキャラを持ってくるのもどうかと思ったので、茶番ちゃんにしてみました！体験版なのでストーリーは違いますが、本編もよかったら覗いてみてください！有難うございます！ (2019年8月15日 1時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
blackapple(プロフ) - モノクマさんまさかの茶番ちゃんですか笑すごく好きです！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: a2bedeb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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