学級裁判前編 ページ44
「なのに厨房で死んでたってことは、武器調達を見られての口封じか、若しくは感情的になって咄嗟に手に取った包丁で殺したか」
精々考えて、グルちゃんが厨房で死んでいた理由と言えばそれくらいだ。
どちらにしても、突発的に起こった殺害には変わりない。
まさに私が言いたかったことはショッピくんの言った通りで、私は彼に感心してしまう。
「…じゃあ犯人は、思わずグルッペンを殺してしまったと」
「可能性の話だけどね」
「いや、でも一番正解に近いんじゃないか？」
トントンくんはそう言って私を煽てるが、油断はできない。
下手に固定概念としてその説が頭から離れなければ、新しい事実を見つけることは難しいだろう。
「ところで、シッマは何時から食堂に居ったん？」
「えっ、俺？多分3時半くらいからだけど…」
突然話を変えるように、コネシマくんに質問したマンちゃん。
私たちと同様にコネシマくんは、マンちゃんの突然の質問に驚きながらも答えた。
するとマンちゃんはコネシマくんの答えを聞き、考えるように顎に手を添える。
「…もしAちゃんの推理が正しいなら、グルッペンの死亡時刻は俺たちと分かれた2時頃から、シッマが食堂に来た3時半頃までってことになる」
「あっ、そっか、グルちゃんの正確な死亡時刻は分からないんだよね」
茶番ちゃんファイルにも、それについては書かれていなかった。
解剖医であるしんぺいくんも茶番ちゃんに「死体お触り禁止令」を出されていまい、調べられていない。
「シッマが居てたらあかんの？」
「厨房は食堂を経由せんと行かれんから、犯人らしき人物が誰にも目撃されてないとなると犯行時間も自然と食堂が無人だった時間帯になる」
大先生の質問に、マンちゃんはそう答える。
今見えている事件の流れとしては、私たちがグルちゃんと分かれた2時頃から、コネシマくんが食堂を訪れる3時半頃の間。
そこで犯人は何らかの理由でグルちゃんを突発的に殺してしまい、その後コネシマくんが来る前に食堂を後にした。
内容は極めて簡単だが、その分クロを絞り込めない。
証拠が少なすぎるのだ。
議論を進めるのを忘れて、一人そんなことを考えていると不意に。
「特攻隊長いっきまーす」
そんな声が、裁判場に響いた。
思わず皆がその声のした方に目を向けると、其処には頭の上まで手を伸ばして挙手をするシャオロンくんがいた。
突然話を中断させるように口を挟んだ彼に、私は驚きが隠せず唖然とする。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - blackappleさん» そのまま本家のキャラを持ってくるのもどうかと思ったので、茶番ちゃんにしてみました！体験版なのでストーリーは違いますが、本編もよかったら覗いてみてください！有難うございます！ (2019年8月15日 1時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
blackapple(プロフ) - モノクマさんまさかの茶番ちゃんですか笑すごく好きです！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: a2bedeb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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