捜査中 ページ32
「立ち止まってても仕方ないし、捜査するか」
そんな誰かの言葉に、自然と皆は個々で捜査を進めることになった。
しかし私は相変わらずマンちゃんのボディガード付きである。
「てかさ、もしゾムじゃないとしたら次に怪しいのってシッマやろ」
突然、思いついたようにシャオロンくんがそう言った。
勿論その言葉にコネシマくんは「はあ！？何でや！？」と驚きの声を上げる。
「だって俺が食堂に来たとき、シッマ一人でおったし」
「成る程。一人の時間があったシッマなら、犯行が可能だったってことか」
シャオロンくんの報告に、マンちゃんは納得したように腕を組む。
するとコネシマくんは、自分に疑いが向いていると悟って、慌てて抵抗する。
「だ、だからって俺が殺した証拠ないやん！そもそも俺、グルッペンには会ってないし！！」
「慌てるなんて、余計怪しい」
そんなコネシマくんの様子をどうやら楽しんでいるようで、シャオロンくんはニヤニヤしながらそう言った。
コネシマくんはそんなシャオロンくんが気に食わなかったのか、顔を赤くしてやけになりながら言い返す。
「いやね！？いいんですよ、別に僕が疑われても！！でも俺犯人やないから！！間違えておしおきされるのは貴方達なんで！！」
確かに、コネシマくんの言う通りである。
怪しい人を手当たり次第疑っても、結局犯人は一人。
間違えれば損をするのは私たちなのだ。
人を信用しすぎるのもよくないのかもしれないが、疑り深くなってしまうのもあまりよくない。
慎重に、そして冷静に周りを見れるかどうかが鍵である。
未だ言い合いを続けるコネシマくんとシャオロンくんから離れると、私とマンちゃんは改めて倒れたグルちゃんを確認する。
赤い液体は勿論、血液だろう。
それは茶番ちゃんファイルに書かれている通り、腹部から出ているようだ。
そして凶器は見ても分かる通り、側に落ちている包丁。
茶番ちゃん曰く、死体はお触り禁止らしいが証拠品はいいらしい。
私は躊躇をしつつもその包丁を手に取る。
「…これ、武器庫の？それとも此処のかな？」
「此処のやろ。ほら、包丁立てから一本無くなってる」
そう言って作業台の上の包丁立てを指差したマンちゃんに、私は包丁立ての方を見る。
私たちが紅茶を飲みに厨房に来た時は、八本ほどの包丁が隙間なくしまわれていたはずなのだが、今は一本分の隙間を空けている。
そこのもので間違いないだろう。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - blackappleさん» そのまま本家のキャラを持ってくるのもどうかと思ったので、茶番ちゃんにしてみました！体験版なのでストーリーは違いますが、本編もよかったら覗いてみてください！有難うございます！ (2019年8月15日 1時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
blackapple(プロフ) - モノクマさんまさかの茶番ちゃんですか笑すごく好きです！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: a2bedeb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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