ルール説明 ページ30
『殺すと言っても、誰にもばれずに殺さなきゃ駄目だったんだよ。だからそれを査定する場として、学級裁判を設けるのです』
「つまり、自分たちで議論しろってことか」
マンちゃんは、どうも面倒ごとに巻き込まれたと言いたげな様子で溜息をつきながら言う。
それに茶番ちゃんは「そういうこと！」と続けた。
「もし犯人を見つけちゃったらどうするの？」
『正しいクロが指摘できれば、殺人を犯したクロだけが‘‘おしおき’’を受ける！逆に間違った人物をクロとしてしまった場合は、クロだけが生き残り、残った全員が‘‘おしおき’’されるよ！』
「おしおき…？」
私の質問に答えた茶番ちゃんに、トントンくんはそう呟いた。
そして彼は「おしおき」について追及しようとしたが、それは茶番ちゃんに遮られる。
『さて、捜査をする君たちにはこれを配っておかないとね！』
そう言うと、茶番ちゃんから全員にタブレットが渡された。
いつの間にか居た兄さんがタブレットを眺めながら「何これ」と茶番ちゃんに尋ねる。
『これはね、茶番ちゃんファイルだよ！茶番ちゃんが死体に関してまとめたファイル！これを元に捜査頑張ってね！！』
それだけ言うと茶番ちゃんは何処かへ行ってしまった。
説明するだけして置いていかれた私たちは、呆然とその場に立ち尽くす。
すると厨房の入り口の方から「被害者は、グルッペン・フューラー。死体発見現場となったのは、本校舎1階の厨房」と棒読みな声が聞こえた。
その声に私たち全員が振り向き、厨房の入り口に目を向けると。
其処には、茶番ちゃんから渡されたタブレットを見ているゾムくんが立っていた。
「致命傷となったのは刃物で刺された腹部の傷、だってさ」
どうやらタブレットの中身を読んでいたようで、私たちも慌ててその中身を確認する。
其処にはゾムくんが読んだ通りのことが、ご丁寧にも写真付きで書かれていた。
…いつ撮ったんだろ、この写真。
「要は俺らは学級裁判ってので犯人を見つける、そのための捜査をしろってことやろ？楽勝やん」
「…何言ってんすか、人が死んでるんすよ」
ゾムくんの言葉に、ショッピくんは突っかかるように言う。
確かにゾムくんの言い方は少し不謹慎だったかもしれない。
しかし個性が強い超高校級の生徒が集まる分、全員がそのゾムくんの言葉に反応したわけではない。
死骸を見慣れているであろうしんぺいくんは、呑気に語尾を少々伸ばしながら「このファイル、ほんまに信用していいの？」と呟いた。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - blackappleさん» そのまま本家のキャラを持ってくるのもどうかと思ったので、茶番ちゃんにしてみました！体験版なのでストーリーは違いますが、本編もよかったら覗いてみてください！有難うございます！ (2019年8月15日 1時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
blackapple(プロフ) - モノクマさんまさかの茶番ちゃんですか笑すごく好きです！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: a2bedeb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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