自由行動 ページ15
「Aちゃん」
茶番ちゃんが居なくなり、全員が自由行動として行動範囲を教室の外に移し始めた頃。
私も皆につられて教室を出ようとしたところで、マンちゃんに引き止められた。
「どうしたの、マンちゃん」
「一人で行動するのは控えた方がいいよ、あんなこと言われた以上誰が何しでかすか分からんし」
そう言ってマンちゃんは、私の隣にぴったり着くと教室を後にした。
マンちゃんなりに私を心配してくれているんだろう。
少し過保護な気もしたが、命が掛かっているこの状況で私が一人になるのは最悪の状態である。
言われた通り私も、マンちゃんの横から離れないようにする。
教室を出ると、そこに広がっていたのは極々普通の学校の廊下である。
しかし窓全てが塞がれているからだろうか、明かりが煌々と点いているにも関わらず、何処か薄暗さを感じられる。
「…それにしても、超高校級って割には物騒な才能が多いよね？」
ふと思い付いたように言った私に、マンちゃんは「確かに、そやな」と同意した。
「超高校級ってもっと楽しい才能ばっかりだと思ってたんだけど…」
「通り魔居るくらいやしな」
私達を誘拐した犯人の思惑なのか、それともただの偶然なのか。
それが今の私たちに分かるはずもないのだが、取り敢えず今分かっているのはマンちゃんがやたらとゾムくんを敵視していると言うことである。
通り魔に何か嫌な思い出でもあるのかな、と思ったが逆に良い思い出なんてあるはずないか。
「これだけ不穏揃いってことは、マンちゃんも何か怖いものなのかな？」
「…っえ？」
「超高校級の狙撃手とか？」
そう言うとマンちゃんは、何処か不満そうに「流石に銃は持ったことないな」と言った。
どうやら狙撃手ではないらしい。
それなら何だろ、なんてまた考えを巡らせる。
せめてマンちゃんだけは楽しい才能でいてほしいから、勝手に超高校級のお菓子職人ってことにしておこう。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - blackappleさん» そのまま本家のキャラを持ってくるのもどうかと思ったので、茶番ちゃんにしてみました！体験版なのでストーリーは違いますが、本編もよかったら覗いてみてください！有難うございます！ (2019年8月15日 1時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
blackapple(プロフ) - モノクマさんまさかの茶番ちゃんですか笑すごく好きです！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: a2bedeb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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