はじまりの超高校級 ページ2
「あっ、起きた」
真っ白だったはずの視界は、目が慣れると徐々に姿を現していく。
まだ何処か開ききらない目を擦りながら、私は丸めていた背を伸ばす。
そして私を起こすために声を掛け続けていたのであろう人物の声は、すぐ隣からした。
「おはよう、えっと…Aさん？」
目を向けると、すぐ真隣には一人の男子生徒が立っていた。
白いカッターシャツにぽつりと浮かぶ赤々としたネクタイ、深緑色の固そげなロングコートを羽織っている。
右肩で赤いリボンに結われたアシンメトリーな髪型に、寝惚けた頭では一瞬女の人かと迷ってしまった。
彼はどうやら私を知っているようだが、私の記憶には一切ない。
「…ごめんなさい、私貴方と会ったことって…」
そう尋ねると彼は慌てた様子で訂正をした。
「ご、ごめんっ…俺が一方的に君のこと知ってたから思わず」
「だって君、テレビにも出たことあるやろ？」なんて言う彼に私は「嗚呼…」と声を漏らす。
何回か、とある情報番組での特集として取り上げられ、取材を受けたことがあった。
「君、Aさんやろ？‘‘超高校級の教祖’’の」
A
《超高校級の教祖》
私自身はただ、高校生で教祖になっただけの一般人に過ぎない。
正直な話、私は超高校級の称号を貰えるほどの器ではないと思っている。
「俺はオスマン、マンちゃんって呼んでな。一応俺も超高校級やけど…」
「？…」
そこから先は何とも言い辛そうな雰囲気で、下唇を噛みながら目を泳がせたオスマンくん、もといマンちゃん。
思わず彼の目を追い掛けてしまうと、彼は私と目を合わせ直して苦笑いを浮かべた。
「…ちょっと、記憶が曖昧で」
「思い出せないの？」
「あっ、でもちゃんと超高校級ではあるから！本当に！何の超高校級だったか思い出せんだけで…」
オスマン
《超高校級の？？？》
あまり深追いはして欲しくなさそうに笑った彼は、何処か無理をしているように見えた。
「大丈夫、マンちゃんのこと信じるよ！無理に思い出さなくても、きっといつか思い出せるから」
「…おん、そやな！」
私の励ましにマンちゃんは、品のある柔らかい笑みを浮かべた。
…それにしても、自分以外の超高校級の人に実際に会ったのは初めてだ。
何で私はこんなところで寝てたんだろう。
そう思いながら私はマンちゃんから目を逸らし、辺りを見渡した。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - blackappleさん» そのまま本家のキャラを持ってくるのもどうかと思ったので、茶番ちゃんにしてみました！体験版なのでストーリーは違いますが、本編もよかったら覗いてみてください！有難うございます！ (2019年8月15日 1時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
blackapple(プロフ) - モノクマさんまさかの茶番ちゃんですか笑すごく好きです！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: a2bedeb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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