青春とは限らない放課後14 ページ26
「…えっ！？A！？転校生も…っえ！？何でお前ら居んの！？」
混乱しているが、それでも見知った顔で安心したのか、声が少し大きくなるコネシマくん。
いつまでも座り込んでいる彼に、手を貸して立ち上がらせた。
「それはこっちのセリフだよ。コネシマくんこそ、こんなところで何してるの？」
「え、う、んや、それは…お前らが先言えや！」
何故か言いたがらないコネシマくんに、私とゾムくんは顔を見合わせる。
今日早退したはずのコネシマくんはまだ具合が悪いのか、大きなマスクに、季節外れの厚手の私服姿だ。
「私たちは、その…」
「俺ら、花子探しに来てんねん」
「は？ハナコ？」
馬鹿正直に答えたゾムくんに、コネシマくんは「なんや、犬か何かか？」と聞き返す。
「いんや、七不思議の花子」
「な、ななふしぎ…？」
あまりにも真面目な顔して答えるゾムくんに、流石のコネシマくんも混乱しているのが分かる。
「俺、除霊師やってっから。この学校に花子が居るって噂聞いて、ちょっくら様子見に」
「除霊師って…れ、霊媒師みたいなもんか！？」
「ちょっと違う。俺、霊感ないし」
ゾムくんの「霊感がない」と言う言葉に、途端にコネシマくんは顔を顰めた。
「あっ、コイツ嘘くさいな」と言いたげな顔だ。
話についていけないコネシマくんでも、霊感がない除霊師なんて、やはり信じられないのだろう。
「……Aは？まさか、こんな馬鹿らしい転校生の作り話信じて此処までついて来たわけ？」
「作り話なんかじゃないよ、ゾムくんは本当に…」
「アホくさ。Aだけはマトモや思うとったけど、胡散臭い転校生と仲良くなって洗脳されたんちゃうか？」
そう言い捨てるコネシマくんに、ゾムくんが気分を害さない訳もなく。
あからさまに不機嫌そうな態度で言い返した。
「そう言うお前は何やねん。今日早退までしたくせに、何でこんな時間に此処居んの？」
「それはっ…」
「わざわざ学校が閉まった時間に、親も付けず一人で来たってことは、忘れ物を取りに来たって訳でもなさそうやな」
流石のコネシマくんも、鋭く睨みつけてくるゾムくんには怯み掛ける。
コネシマくんの家はそう近いわけでもなく、普段も電車通学のはずだ。
今日早退までするほど体調を崩した彼が、一人でこんな時間帯に此処に居るなんて、確かに可笑しい。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 千菜さん» うわぁい！そう言って頂けて何よりです！！！サブなので滅茶苦茶ゆっくり更新申し訳ないです(＞＜)無理はダメですね！でも頑張ります！！！ (2020年1月23日 0時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
千菜 - 凄く面白いです！！これからも応援してます！無理せず頑張ってください！！！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - あめのこさん» 全部見て頂けるなんて！ありがとうございます！！ぼちぼち更新予定です！また読んで頂けるよう頑張ります！ありがとうございます！！ (2019年12月30日 1時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
あめのこ - 初めから読ませて頂きました！とっても面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月29日 20時) (レス) id: 4131672505 (このIDを非表示/違反報告)
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