青春とは限らない放課後7 ページ19
翌日。
いつものようにゾムくんと雑談しながら過ごしていると、数学の先生が教室に入って来た。
「
「……シマタロウなら、まだ来てませんよ」
誰も先生の問いに答えようとせず、ゾムくんがそう返すと、先生はゾムくんと向かい合う私の姿を視界に捉えた。
「…そういや
「えっ、あ、はい」
「アイツ昨日の部活来てないことになってるけど、なんか知ってるか？」
そう尋ねられ、私とゾムくんは顔を見合わせる。
ゾムくんの話だと、コネシマくんは昨日の放課後追試にきちんと行っていたらしいが。
…あの部活好きなコネシマくんが追試に行った後、部活に出ていない？
「いや、私は何も…」
「そうか。
「俺も特には」
ゾムくんと私は二人で首を横に振る。
先生は困ったように腕を組み、軽く頭を指でかいた。
用事か何かで帰っていたとしても、あのコネシマくんが部員や先生に無断で帰るとは考えにくい。
当人であるコネシマくんも居ないしと、先生は教室を出て行ってしまった。
「…シマタロウ、不真面目やな」
「昨日から何か変だよね」
私たちがいくら考えたところでその原因が分かるはずもないが色々想像してみる。
暫くコネシマくんの話で盛り上がっていると、丁度コネシマくんが教室に入って来た。
「あっ、コネシマくんおはよ」
私の前の机に鞄を置いた彼にそう声をかけると、コネシマくんは「ああ…」といつもより低い声を漏らして振り向いた。
「…A、元気やな」
「エッ」
その声にいつものような覇気はなく、まるで別人のようなコネシマくんに驚く。
…私が元気と言うより、寧ろコネシマくんの元気がないように思えるのだが。
前の机に鞄を置いた彼の顔はやつれ、目の下には鬱くんのような濃い隈ができていた。
「……なんか、草臥れてへん？」
「昨日はこんなんじゃなかったよね…？」
流石のゾムくんもコネシマくんの異変に気が付いたようで、私の耳元でそう囁く。
しかしそんな私たちのことなんて気にならない様子のコネシマくんは項垂れている。
「…さっき先生がコネシマくんのこと探してたよ、すれ違った？」
「いや、全然」
「部活無断欠席になってたらしくて、心配してたけど」
そう言うとコネシマくんは心当たりがあるのか「あー、あれか…」と呟いた。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 千菜さん» うわぁい！そう言って頂けて何よりです！！！サブなので滅茶苦茶ゆっくり更新申し訳ないです(＞＜)無理はダメですね！でも頑張ります！！！ (2020年1月23日 0時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
千菜 - 凄く面白いです！！これからも応援してます！無理せず頑張ってください！！！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - あめのこさん» 全部見て頂けるなんて！ありがとうございます！！ぼちぼち更新予定です！また読んで頂けるよう頑張ります！ありがとうございます！！ (2019年12月30日 1時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
あめのこ - 初めから読ませて頂きました！とっても面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月29日 20時) (レス) id: 4131672505 (このIDを非表示/違反報告)
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