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「お母さん、ただいま」
「あら、思ったより白いワンちゃん」
ジロちゃんを連れて帰ると、お母さんはジロちゃんを見てそう当たり障りのないコメントを残した。
事前に真っ白な犬だと言ったはずなのだが、お母さんは一体何を想像していたのだろうか。
ジロちゃんは犬らしく、何気ない風に自身の首回りを足で掻いた。
「小ちゃいのね」なんて言うとお母さんはそんなジロちゃんを無理に抱き上げると、部屋の奥へ入って行った。
お婆ちゃんにはジロちゃんのお泊りの了承をもらい、堅物の祖父には祖母からなんとか話をつけてもらった。
一日だけだと孫の可愛い我儘を装ったが、実際は「連れて帰れば良いんでしょ、連れて帰れば！」と言うやけくその一種である。
ジロちゃんの態度も態度で、いつまで自分が犬神様だと錯覚しているのか。
実際そうなのだが、少しは自分の立場を理解するべきだと思う。
「A、犬連れて帰ってくるなんて聞いてねぇぞ」
「あ、牛くん」
玄関でただぼーっと突っ立っていると、隣の部屋から出て来た牛くんがそう言って私の頭を小突いた。
口ではそんなことを言うものの、牛くんの顔は優しくて。
動物が特別苦手だと言う感じはしないが。
「もしかして牛くん、アレルギーだった？」
「馬鹿言え、アレルギーなんてあってたまるかよ」
そう言って牛くんは私の頭を乱雑に撫でると、木の板を軋ませながら奥の部屋へ向かった。
私はその後を追うように、慌てて靴を脱ぎ捨てる。
いつもは揃える靴も今日は気にせず、牛くんの背中にべったりしがみつくと廊下を後にする。
歩きにくいなんて言いつつ私を振り解こうとしないのは、牛くんの唯一良いところ。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 773さん» 此方こそ丁寧にありがとうございます！そう言って頂けると幸いです！ただ拙い過去作が多いので、少し恥ずかしいですね(´ｰ｀) (2020年2月1日 11時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
773 - ご丁寧に返信ありがとうございます！作者様のセンスがとても好きなので、他の作品も拝見させて頂きますね^^ (2020年2月1日 2時) (レス) id: 05e1d06f85 (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 773さん» コメントありがとうございます！今は更新予定ありませんが、作品を削除するつもりはないので気長に待って頂けると幸いです！ありがとうございます！ (2020年1月31日 9時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
773 - 三年前の投稿に申し訳ないのですが、更新を心待ちしています！ (2020年1月30日 6時) (レス) id: 05e1d06f85 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 柑橘みかんさん» 本当ですか！こんな作品に時間を使って頂き有難う御座います！たまにしか更新はしていませんが、頑張ります！！ (2018年1月24日 6時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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