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「最低妖力のやけに高い人間でも喰わん限り妖力が戻るなんて…」
そう言って永久狐さんは、頭に手を置き、眼鏡を光らせながら考える。
少し経つと、直ぐに「あっ」と声を漏らし、顔を上げると永久狐さんは私に目を向けた。
「…此処に居ったな、そんな人間」
「ちょっ、永久狐さんふざけてるでしょ！」
突然顔を上げてそんなことを言い出すものだから、私は慌ててそう声を上げた。
以前「君は僕が守るから」と少女漫画ばりのことを言っていた口が言うことだろうか。
子供ながらムキになってしまい、私は顔を赤くして頬を膨らませながら怒った。
「すまんすまん、冗談」
「冗談に聞こえないって恐ろしい」
呑気にスルメをかじり話に入って来ようとしないサイトさんにも、呑気に冗談言っていられる永久狐さんにも呆れたものだ。
妖ってみんな、こんな呑気なものだろうか。
「あいったいッッ！！」
呆れていると、いきなりジロちゃんが私の脚にかぶりついた。
「えっ、会いたい？誰に？」
「もう永久狐さん嫌い」
犬に素足を噛まれたというのに、この狐さんはこんなにも呑気なのだろうか。
ジロちゃんの牙が脚に食い込むのを感じながら、私は屈んでジロちゃんを引き剥がす。
涙目になりながら脚を確認するがどうやら甘噛みだったらしく、少々血が溢れる程度で重傷になってはいなかった。
「…なに、突然どうしたのジロちゃん」
持参したハンカチで傷口を抑えながら尋ねると、当のジロちゃんは何やらショックを受けていた。
驚いて何度も自分の体を確認している。
「へ、へ、変化が！変化が全くない！」
「当たり前やろ、この阿保犬」
永久狐さんが冗談で私を喰えば、なんて言うもんだからジロちゃんは間に受けたらしい。
そして私にかぶりついたのに変化していない自分の体にショックを受けたのだとか。
ジロちゃん、物理はあかん。
「犬神は妖力を失うと、知能まで失うんか」
「もうただの喋る犬に知能もへったくれもないだろ」
「いや、ただの喋る犬って普通じゃないから」
永久狐さんとサイトさんのそんな会話が聞こえ、私は咄嗟に突っ込んだ。
こんな呑気な妖も、多分この三人だけなんだろうけど、妖ってこんな呑気な奴ばかりなのだろうかと思い始めてきた。
何だよ、ジロちゃんに至っては犬神時の記憶殆どなくてただの犬じゃん。
もう戻んなくて良いよ、ジロちゃん一生飼い犬として生きなよ。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩＠いおさん» もう夏休みですもんね、書かないと最終日大変ですよ( ´・ω・｀) 私も昔、長期休みの日記が白紙で最終日に捨ててました… (2016年8月6日 12時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩＠いお(プロフ) - 夢主ちゃんが一行日記書いてる所で書いてないのを思い出してしまった……(´・ω・｀) (2016年8月6日 10時) (レス) id: 4d2fab738a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - ツバキさん» 読み易さに気を遣って書いてますが、そう言って頂けると嬉しいです！有難う御座います！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - とても読みやすいですね♪( ´▽｀) (2016年7月26日 16時) (レス) id: 0d1dc4b4f1 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 雨宮緋色さん» ゴリラだと違和感満載ですねw少し分かりやすい表現にしてみましたww (2016年7月25日 0時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
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