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あの後、山に住む低級妖怪に話を聞いて回ったが、誰も私の先祖の妖怪のことなんて知らなかった。
この村には古くから天狗が居ると言われているし、上級妖怪の天狗なら知っているのではないかと永久狐さんにも聞いたのだが。
天狗は昼間出てこないらしい。有力な情報を持っていると思ったのだが。
「…はあ…」
溜息を吐きながら、まだ日の高い帰り道を歩いていた。
こんなにも情報が皆無だと、先祖は妖ではなかったのではないかと思えてくる。
妖並みなのは持ち前の妖力だけだ。
それ以外は全て、ただの人間と何ら変わらない。
自分の先祖が妖怪だと言うのも、当たり前に疑わしく思えてくるのだが。
「おい、A」
そんなことを考えていると、不意にそんな声が何処からか聞こえた。
神社に向かう途中に私の名前を呼んだものと同じ声。
こんな声知り合いにはいないし、まさか妖？
何故妖が私の名前を知っているのか。それに、まだ日は高いし私を襲う妖は出て来ない筈。
急に怖くなり、寒気に襲われる。
自分の肩を抱き、足が竦んでその場に座り込んだ。
「おい小娘、聞こえないのか」
口調の割には可愛らしい声。
其れが直ぐ隣で聞こえ、可愛らしい声に恐怖が紛れながらも恐る恐る其方に目を向けると。
視界に映り込んだのは、日の光で眩しく見える真っ白な毛玉。
その姿には見覚えがあり、何処からかどう見ても犬…と言うか。
「…」
…何故ジロちゃんが喋っているのだろうか。
いや、犬が喋るなんて非常識な。きっと、別の何かに決まっている。
そう根拠のない決め付けに納得していると、まるでそんな私を追い込むようにジロちゃんは口を開いた。
「間抜けな顔だな、そんな顔していたら背後から喰われるぞ」
周りには人っ子一人いない。
目の前にいる、縄で繋がれた仔犬が一匹だけだ。
「ひぎゃああああッッ！？！？」
静かな田舎の真ん中で、私のそんな間抜けな叫び声が虚しくも響いた。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩＠いおさん» もう夏休みですもんね、書かないと最終日大変ですよ( ´・ω・｀) 私も昔、長期休みの日記が白紙で最終日に捨ててました… (2016年8月6日 12時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩＠いお(プロフ) - 夢主ちゃんが一行日記書いてる所で書いてないのを思い出してしまった……(´・ω・｀) (2016年8月6日 10時) (レス) id: 4d2fab738a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - ツバキさん» 読み易さに気を遣って書いてますが、そう言って頂けると嬉しいです！有難う御座います！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - とても読みやすいですね♪( ´▽｀) (2016年7月26日 16時) (レス) id: 0d1dc4b4f1 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 雨宮緋色さん» ゴリラだと違和感満載ですねw少し分かりやすい表現にしてみましたww (2016年7月25日 0時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
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