39 『憑依に注意』 ページ39
「あっ、可愛い！」
永久狐さんのいるであろう神社へ今日も向かおうとした其の道。
田舎だからか、隣と言うのには少し遠い隣家の庭に、柱に縄で繋がれている一匹の仔犬がいた。
少し甲高い鳴き声で、尾を振る姿はどうも可愛らしく、撫でにその敷地へ足を踏み入れた。
都会では許されないが、隣家のお婆ちゃんは知り合いだし、別に構わないだろう。
見たところ、柴犬の子供だろうか。
明るい日差しの中の白い毛は、やけに眩しくも感じた。
頭を撫でてやると、その何とも言えない毛並みに、抱き付いてしまいたくもなる。
飼い犬とは言え、ふわふわ過ぎる毛並みには少し違和感も覚えるが、ブラッシングをしたばかりなのだろう。
「あら、お隣のAちゃんやないの」
「あっ、こんにちはお婆ちゃん」
不意に、屈み込んでいた私の頭上から声が聞こえ顔を上げると、其処にはこの家の家主であるお婆ちゃんが立っていた。
私より少し背が高いだけで、良くお世話になっている可愛らしいお婆ちゃんだ。
「可愛いね、このワンコ」
「此処最近ずっと家に入れてたから、偶には外に出してやろうと思ってね。Aちゃんは見るの初めてだったかな？」
私がこの田舎に帰って来る少し前に飼い始めたのだろうか。
最近ずっと家に入れていたと言うのなら、勿論この犬を見たのは今日が初めてだ。
「其の子、熊次郎って言うんだよ」
「…くまじろう？」
熊次郎と言う名前の割には、何とも可愛らしい顔をしているものだ。
其の厳つい名前は、この仔犬には到底似合わないように思うが。
可愛らしい白い仔犬を抱き上げて、「熊次郎」と言う名前を思い浮かべながらじっと見つめてみた。
うん、似合う訳がない。
黒く丸い瞳が何とも愛らしいものだ。
「其れにしてもAちゃん朝から元気やね、何処か行くの？」
「あっ、そう、神社に用事があるんだった」
永久狐さんのことを思い出し、白い癒しを下ろすと私は勢い良く立ち上がった。
「神社かあ、神隠しには気ぃ付けなよ」
「大丈夫だよ」
毎日永久狐さんが家まで送ってくれる為、其の心配もない。
最近は妖と言う存在を知ってしまったものの、神隠しとは流石に嘘くさい。
「じゃあ、私もう行くね。またね、ジロちゃん」
お婆ちゃんと熊次郎こと、ジロちゃんに手を振ると、ジロちゃんは元気良く吠えた。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩＠いおさん» もう夏休みですもんね、書かないと最終日大変ですよ( ´・ω・｀) 私も昔、長期休みの日記が白紙で最終日に捨ててました… (2016年8月6日 12時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩＠いお(プロフ) - 夢主ちゃんが一行日記書いてる所で書いてないのを思い出してしまった……(´・ω・｀) (2016年8月6日 10時) (レス) id: 4d2fab738a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - ツバキさん» 読み易さに気を遣って書いてますが、そう言って頂けると嬉しいです！有難う御座います！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - とても読みやすいですね♪( ´▽｀) (2016年7月26日 16時) (レス) id: 0d1dc4b4f1 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 雨宮緋色さん» ゴリラだと違和感満載ですねw少し分かりやすい表現にしてみましたww (2016年7月25日 0時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
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