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「…それで、陵さんはAちゃんのお祖母ちゃんやったと」
「何でか、そういう訳でした…」
昼御飯を食べて直ぐに、永久狐さんの待っているであろう神社へと急いだ。
だが、神社の階段の目の前に着いた途端、昨日の恐怖を思い出して。
びくびくとサイトさんを抱えながら、上がってきた次第だ。
昨日分かってしまった結果を永久狐さんに伝え、サイトさんを抱きしめる。
当のサイトさんは興味無さげにスルメをさっさと口に放り込んでいる。
「つまり、僕の妖力を奪ったのは陵さんであるAちゃんのお祖母ちゃんっちゅうことやな」
永久狐さんは、「後はAちゃんのお祖母ちゃんに膨大な妖力があったら、ビンゴや」と呟いた。
どうやら先程から、私を喰らう様子はない。
「…永久狐さんは、私を殺さないの？」
「ん？何や、殺して欲しいんか？」
尋ねて返ってきた言葉に、勢いをつけながら首を横に振った。
首が取れるんじゃないかってくらい。
きっと永久狐さんは冗談で尋ねたんだろうけれど、妖だと思うと冗談に聞こえない。
するとそんな私を見て、永久狐さんは笑って私の頭を撫でた。
「大丈夫やて、別に喰うたりせぇへんから」
「…本当…？」
「嗚呼。Aちゃん良い子やから、情が湧いた」
その永久狐さんの言葉が本当なのかどうかはさておき。
私は子供とあるだけ単純なもので、ただその言葉だけで安心を感じた。
妖だから、人間とは違うから、平気で嘘をついているかもしれない。
もしかしたら気が緩んだ隙に殺されてしまうかもしれない。
でも私は、まるで一度餌を与えられただけの仔犬の様に、永久狐さんを信用し切っていた。
「一先ず、Aちゃんのお祖母ちゃんを見に行こか」
「えっ、なんで？」
そう尋ねると、永久狐さんは毎度私に教えるときのように、人差し指を立てて言った。
「もしAちゃんが陵の孫だとしても、そのお祖母ちゃんに妖力があらへんかったら、Aちゃんの妖力は僕の物やないことになるやろ？」
「…じゃあ、永久狐さんの妖力は別の陵さんが取ったってことになるの？」
「そっ、まあもしお祖母ちゃんに妖力が無かったらの話やけどな」
そう言って目を細めた永久狐さんに、何故永久狐さんが私を殺さないのかが分かったような気がした。
私の妖力が永久狐さんの物だという確信がないからだ。
きっと確信になれば、永久狐さんは容赦なく私を殺すだろう。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩＠いおさん» もう夏休みですもんね、書かないと最終日大変ですよ( ´・ω・｀) 私も昔、長期休みの日記が白紙で最終日に捨ててました… (2016年8月6日 12時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩＠いお(プロフ) - 夢主ちゃんが一行日記書いてる所で書いてないのを思い出してしまった……(´・ω・｀) (2016年8月6日 10時) (レス) id: 4d2fab738a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - ツバキさん» 読み易さに気を遣って書いてますが、そう言って頂けると嬉しいです！有難う御座います！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - とても読みやすいですね♪( ´▽｀) (2016年7月26日 16時) (レス) id: 0d1dc4b4f1 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 雨宮緋色さん» ゴリラだと違和感満載ですねw少し分かりやすい表現にしてみましたww (2016年7月25日 0時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
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