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「さ、さ、サイトさん…手握って良い？」
「死ぬ」
お母さんに「先に寝てなさい」と言われ、寝る支度をして一人ベッドに潜り込んだ。
明日無くなってしまうかもしれないこの命。
この恐怖にただ怯え、恐怖を和らげるためサイトさんと手を握ろうとしたが。
妖が人間と手を繋ぐと妖力が減り、死んでしまうと言う理由で断られた。
一緒にいるのに、手を握ることも出来ないだなんて、妖はもどかしい。
本当はお母さんと、まだ新居の準備をしているお父さんと、それとお祖母ちゃんとお祖父ちゃんと、お兄ちゃんみたいな牛くんも。
一緒に夜を過ごして、明日の死を覚悟して迎えたいと言うのに。
私の事情を全く知らない大人達は私の願いを叶えてなどくれない。
ベッドの側に置いていた大きな縫いぐるみ達も、前の家を出て来る時に全て処分してしまった。
今私が頼れるのは、妖ではあるものの実質サイトさんしか居ない。
「…サイトさん、ぎゅってして良い？」
「潰すなよ」
ぶっきら棒にそう答えながらも、優しいサイトさんは布団の中に潜り込み、私の腕の中に収まった。
誤って手を握ってしまわぬよう、用心しながらその手を回しサイトさんをゆっくりと抱きしめる。
「暑い」
「サイトさん五月蝿い」
途端に腕の中でもごもごと動き出したそれを、押さえつけ抱きしめ直した。
サイトさんからすれば飛んだ災難だ。
ごめんね、だなんて心の中だけで謝り、眠るため目を閉じる。
永久狐さん、もしかしたら謝れば許してくれるんじゃないかな。
指の一本ぐらいあげれば、私も殺されずにすむかもしれない。
段々と朦朧としていく意識に、そんなことを考えてみる。
妖とは言え、永久狐さんも話の分かる人だ。
事情を話せば、きっとそう、許してくれてこれからも私のことを守ってくれる。
そんなことを夢見ながら、私の意識は本物の夢へと飛んで行く。
…嗚呼、明日も、神社に行ってみよう。
そう決めたところで、私の意識は完全に遠退いてしまった。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩＠いおさん» もう夏休みですもんね、書かないと最終日大変ですよ( ´・ω・｀) 私も昔、長期休みの日記が白紙で最終日に捨ててました… (2016年8月6日 12時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩＠いお(プロフ) - 夢主ちゃんが一行日記書いてる所で書いてないのを思い出してしまった……(´・ω・｀) (2016年8月6日 10時) (レス) id: 4d2fab738a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - ツバキさん» 読み易さに気を遣って書いてますが、そう言って頂けると嬉しいです！有難う御座います！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - とても読みやすいですね♪( ´▽｀) (2016年7月26日 16時) (レス) id: 0d1dc4b4f1 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 雨宮緋色さん» ゴリラだと違和感満載ですねw少し分かりやすい表現にしてみましたww (2016年7月25日 0時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
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