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「お祖母ちゃん、陵さんって知ってる？」
居間に入りながらそう言うと、当のお祖母ちゃんは向こうの台所で晩御飯を作っていた。
ほんのりと温かい部屋に、丁度ご飯の炊けた音が炊飯器から聞こえた。
ご飯も二十分後ぐらいには食べられるだろうか。
「ん？ああ、Aちゃんお帰り。何処行ってたの？」
「えっ、あ、ああ…近所のお兄さんが人探ししてたから、その手伝い」
強ち間違ってはいないだろう。
そう答えるとお祖母ちゃんは、「近所に？若い人なんていたかな」と小さく呟いた。
明日頃には近所のお婆ちゃん達から、私と着物を着た見たことのない男が一緒にいたと言う目撃情報が、お祖母ちゃんにも行くことだろう。
「陵さんって言うんだけど、何処探しても居なくて…」
「…ああ、陵ね。懐かしい名前だね」
聞き逃すかと思った。
さり気なくお祖母ちゃんが「懐かしい」と称した陵と言う苗字。
本当に聞き逃してそのまま話を続けそうになったが、何とか止まり、その話を聞くことに。
「えっ、な、懐かしいって…お祖母ちゃん、陵さんと知り合いなの？」
身を乗り出してそう言うと、「危ないよ」と包丁片手に注意された。
もう小さな子供ではない。火や包丁が危ないことぐらい、当たり前にもう知っている。
そう思いながらも、素直に乗り出した身を引っ込めた。
「陵ってのは、お祖母ちゃんの昔の苗字なんだよ」
「……………んん？」
お祖母ちゃんの言葉に、少しだけ停止する。
陵さんはお祖母ちゃんらしく、その孫である人間を永久狐さんに差し出すのだが、それは私。
「…お祖母ちゃんが陵さん…？」
「と言っても、小さい頃お母さんが死んで、苗字自体直ぐに変わっちゃったけどね」
唖然とし、開いた口が閉じないでいる私を横目にお祖母ちゃんは「その後父方に引き取られて、楠野になったんだよ」と言った。
そんなことより私の頭の中は、永久狐さんに喰い殺されると言う恐怖だけ。
「さ、サイトさん…私、どうしよ」
小声で、腕の中のサイトさんに尋ねるが。
サイトさんはお祖母ちゃんの作った料理に手を伸ばし摘み食いするだけで、「知らね」と無愛想に言った。
妖怪だからなのか、人間が死ぬことに大して何も思っていないらしい。
「陵さん見つかったか？」と呑気に尋ねながら部屋に入ってきた牛くんの声は、私の耳に届いていなかった。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩＠いおさん» もう夏休みですもんね、書かないと最終日大変ですよ( ´・ω・｀) 私も昔、長期休みの日記が白紙で最終日に捨ててました… (2016年8月6日 12時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩＠いお(プロフ) - 夢主ちゃんが一行日記書いてる所で書いてないのを思い出してしまった……(´・ω・｀) (2016年8月6日 10時) (レス) id: 4d2fab738a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - ツバキさん» 読み易さに気を遣って書いてますが、そう言って頂けると嬉しいです！有難う御座います！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - とても読みやすいですね♪( ´▽｀) (2016年7月26日 16時) (レス) id: 0d1dc4b4f1 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 雨宮緋色さん» ゴリラだと違和感満載ですねw少し分かりやすい表現にしてみましたww (2016年7月25日 0時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
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