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「君は君が思うてる以上に、妖力が高い」
「…妖力…」
専門用語なのか何なのか良く分からないが、さっきから聞いたことある様で意味の分からない言葉ばかり。
妖力ってのが私にあると言うのも、可笑しな話だ。
「でも私、霊感とか無いし…」
「そら僕もあらしませんな」
「えっ」
霊感が無いと伝えると、永久狐さんも無いのだと言い出した。
霊感が無いのに妖怪について語れるものなのだろうか。
霊感が無いのに、今目の前では確かに私も永久狐さんも寄生虫が見えていて。
「霊感言うのは、元から存在せん。この世にあるのは妖力だけや」
「霊感が、ない？」
「そう、霊感は人間が勝手に作り出したもので、妖が見えるのも結局は妖力が高いからや」
永久狐さんの言い分だと、この世には霊感なんてもの存在せず、妖力だけなのだと言う。
その言葉に寄生虫も何度か頷いているが、それが本当なのかまだ信じ難い面もある。
「でも、それじゃあ幽霊は何なんですか？人によっては見える人も居るらしいし…」
「それも妖力や。妖力が高い人には見えるし、妖力が低い人には見えん」
永久狐さんの説明に、馬鹿な私が理解出来る筈もなく「へえ…」と理解出来たフリで声を漏らす。
しかし、永久狐さんの言い方だと少し矛盾を感じた。
何より、永久狐さん曰く私は妖力が高いらしいが、現に今の今まで妖怪なんてもの見たことがない。
それなのに突然今日見える様になったと言うのも、変に都合の良い話に思えるが。
「A！早く家に入っておいで！」
「あっ、はーい！」
すると、ずっと引き戸を開けたまま玄関先で永久狐さんと話し込んでいた所為か、お母さんの声が中から聞こえた。
数少ない街灯がやけに明るく点き始めるくらいには、空も暗くなっていた。
こんな時間に見知らぬ初対面の男性と外で長話をしていたと知られれば、お祖父ちゃん達に何て言われるか。
そう思い、どのタイミングで家に入ろうか悩んでいると。
「…まあ、まだ気になるんやったら明日、裏山の神社へおいで。待ってるから」
そう言って永久狐さんは私に背を向けた。
そして立ち去ろうとした所でもう一度「あっ、それと」と永久狐さんは付け足す。
「寄生虫にはスルメがええらしいで」
それだけ言って気が付けば、永久狐さんは居なくなっていた。
スルメとは何のことなのか。私は明日、神社へ行った方が良いのか。
何も分からないまま。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩＠いおさん» もう夏休みですもんね、書かないと最終日大変ですよ( ´・ω・｀) 私も昔、長期休みの日記が白紙で最終日に捨ててました… (2016年8月6日 12時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩＠いお(プロフ) - 夢主ちゃんが一行日記書いてる所で書いてないのを思い出してしまった……(´・ω・｀) (2016年8月6日 10時) (レス) id: 4d2fab738a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - ツバキさん» 読み易さに気を遣って書いてますが、そう言って頂けると嬉しいです！有難う御座います！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - とても読みやすいですね♪( ´▽｀) (2016年7月26日 16時) (レス) id: 0d1dc4b4f1 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 雨宮緋色さん» ゴリラだと違和感満載ですねw少し分かりやすい表現にしてみましたww (2016年7月25日 0時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
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