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辺りを見渡すが此処には狭い空間と、古く小さな社が一つ。
人一人が住むのには到底無理がある。
だからこの人はきっと私を揶揄って…ああ、牛くんと一緒だ。
私も牛くんに負けないくらい、実は子供扱いされることが嫌なのかもしれない。
今でも早く大人になりたくて、仕方がないのだ。
「…その顔、疑ってるやろ」
「えっ…と」
目の前の男性は私の顔を見ると途端に不機嫌そうになり、そう私に尋ねた。
図星である私は、どう反応したら良いのか困り、狼狽する。
「君、妖って信じるか？」
「…あやかし…？」
さっきからこの男性が何を言っているのか、理解出来ずにいた。
そりゃあ突然初対面の人に、「妖」の有無を尋ねられて戸惑わない者は居ない。
「…どうしてそんな」
「君の体、このまま放って置くと喰われるで」
男性は私の言葉を遮るようにそう言うと、合わせていた目線を外し立ち上がった。
先程の意地悪しい子供のような豊かな表情は消え去り、一気に無表情になったのだ。
ぶつかった時と同じ様な、何を考えているのか全く分からないその目が。
怖く感じる。
「喰われるって…誰に…」
「…もしかして君、見えんのんか？」
私の言葉に男性は「そらまずいなぁ…」と焦る様な表情を見せながら呟き、私を見る。
見えないなんて言われても、何のことか、何が見えなくてまずいのか、全く分からない。
「見えない恐怖」と言うものに浸っている様な気分だ。
すると、目の前の男性は懐から果物ナイフらしきものを取り出し、親指の腹を切った。
「うっ…」
子供ながら、切られた親指をまともに見られる程の耐久は私には存在しない。
全く痛がる様子のない男性よりも、見ている私が顔を顰めているのは何とも可笑しな話だ。
ナイフにはまだ血がついていると言うのに、男性は拭き取りもせずそれを懐へ仕舞い直す。
傷口が大きかったのか、最初はゆっくりと溜まっていた血も勢いを増すと一雫、また一雫と地に落ちていく。
切り傷なんて軽いものじゃない、それは大きな怪我となって私の目の前に差し出された。
「……えっ」
そんな意図的に切られた指を差し出され、まだ理解の出来ていない私に何をしろと言うのか。
戸惑う私が何も理解出来ていないことが分かったのか、男性は私の手を引き。
その血で濡れた指の腹を、私の唇で拭った。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩＠いおさん» もう夏休みですもんね、書かないと最終日大変ですよ( ´・ω・｀) 私も昔、長期休みの日記が白紙で最終日に捨ててました… (2016年8月6日 12時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩＠いお(プロフ) - 夢主ちゃんが一行日記書いてる所で書いてないのを思い出してしまった……(´・ω・｀) (2016年8月6日 10時) (レス) id: 4d2fab738a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - ツバキさん» 読み易さに気を遣って書いてますが、そう言って頂けると嬉しいです！有難う御座います！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - とても読みやすいですね♪( ´▽｀) (2016年7月26日 16時) (レス) id: 0d1dc4b4f1 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 雨宮緋色さん» ゴリラだと違和感満載ですねw少し分かりやすい表現にしてみましたww (2016年7月25日 0時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
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