黄色200 ページ50
「…実は、恋愛相談で…」
「ほう、Aちゃんにも遂に色恋沙汰に悩む日が来たってことかな？」
私の言葉にぺーちゃんはそう言って、興味深そうに身を乗り出した。
色恋沙汰と言うけれど、私はそれ程の大きな揉め事だとは思っていない。
しかしまあ、レトくんや清川くんにとっては、人生を左右してしまいそうな程に大きな揉め事なのだろう。
「…自分で言うのもなんだけど、実は、二人の男性に想いを寄せられていまして」
自分で友達に、私のこと好きな人が二人居るの、だなんて言うのも少し変な気がした。
だが、相談しなければきっと私一人では何も解決出来ないし、説明した方が早い。
「まあAちゃん美人だし、男が放っておく筈もないよね」
ぺーちゃんは納得したようにそう言うと、腕組みをして数回頷いた。
顔が良いとは昔から良く言われていた。
確かに自分の顔に不満は感じていないし、これ以上綺麗になろうとも特には思わない。
男性に想われるのもその顔と性格なら当たり前だと、言われ続けてきた。
その言葉を聞く度に考えてしまうのは、顔しか見られていないのではないかと言うこと。
性格も良いからと言われるが、無愛想で付き合いの悪かった中学頃もそれなりに好かれていた。
現に、清川くんが無愛想な中学時代の私を好きになり告白したのだから。
清川くんが顔だけで好きになる人じゃないのは分かってる。
けれど少しだけ、疑い不安になってしまうのだ。
「長い間私を想ってくれた二人の好意は嬉しいし、出来ることなら喜んで応えたい。でも」
「…好きじゃないんだ？」
ぺーちゃんは私の心を見透かした様に、優しく言った。
それは事実で、私の言おうとしたことで、ただ小さく頷く。
性格が良いと言われてはいるが、私だって人間で、完璧じゃない。
出来ることなら好きな人と付き合いたいし、その人と別れたくないのだ。
こんな私は我が儘なのだろうかと、思わず考えてしまう。
二人は今まで出会って来た沢山の人の中から、私一人を選んでくれたのに。
私は二人の中から選ぶのは疎か、これからも出会うであろう人達の中からもきっと選ぶ気はない。
二人に早く応えようと感情だけが焦り、小指に繋がる黄色い糸を思わず握り締める。
好きが、分からない。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 千里さん» はい、安心してください！最終的にはレトルトさん落ちです！最終的には！更新頑張ります！有難う御座います！ (2016年6月16日 21時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - 私@ウサギちゃん☆さん» で、ですよね！安心しました（震え声）更新楽しみにしてます笑 (2016年6月16日 19時) (レス) id: 2e848126ea (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩華さん» 最近やっと書き方が安定して来ましたが、まだまだです(･_･)そう言って頂けて嬉しいです！読み易ければ幸いです！有難う御座います！ (2016年6月16日 6時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 千里さん» 読み返すと自分でも不安になりますが、勿論レトルトさん落ちです！確かに最近キヨさん寄り…こ、此処からですよ、きっと(震え声) (2016年6月16日 6時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - どーやったらこんな上手い文書けるんですか。(´･_･`) (2016年6月16日 0時) (レス) id: 2d791a81b5 (このIDを非表示/違反報告)
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