黄色193 ページ43
「足疲れちゃった」
そう言って夢崎さんが声を漏らしたのは、あれから昼も過ぎ、空が暗くなり始めた頃だった。
俺と夢崎さんは、女子さながらのショッピングを楽しんだ。
実は俺の性にショッピングが合っていたからとか、女の子のショッピングに付き合えるかっこ良い男を演じてみたかったとか、そんな理由だったが。
やはり夢崎さんも女の子で、今日のデートがゲーセンで無いことを驚きつつも楽しんでいた。
レトさんは意外にも、乙女心を理解していないところがある。
そう考えると、今日のデートは一歩、いや三歩ほどリード出来たのではないだろうか。
しかし、ショッピングと言うのも歩きっ放しなもので。
朝と昼に寄ったファーストフード店以来休めることの無かった俺の足も、夢崎さんの足も、限界を感じていた。
そろそろお開きという雰囲気を醸し出しながら、その場に立ち止まる。
「…夢崎さん、明日早いの？」
もう帰ってしまうのだろうかと、不安になりながらそう尋ねる。
だって俺はまだ、告白すらしていないのに。
夢崎さんの思いも、聞けていないのに。
しかし当の彼女は、足以外元気そうに「全然、いつも通り」と答えた。
いつもがどれくらいの時間帯なのか良く分からないが、そう答えるあたり、特別早くもないんだろう。
「良かった…実は今から、行きたいところがあって」
「…行きたいところ？」
正直、夢崎さんを帰してしまいたくなかった。
俺はまだ、今日という一日を夢崎さんと二人で過ごしていたくて。
特に行くあてもないのに、そんな嘘を吐いてみて。
首を傾げた夢崎さんの腕を引き、俺はショッピンルグセンターを後にした。
引かれた腕を振り払われるかと思ったが、意外にも受け入れられ。
夢崎さんは何も言わずついてくる。
そうだ、落ち着いた雰囲気のバーにでも行ってみようか。
今日はショッピングを満喫したお陰で、座ってゆっくり話すことも少なかった。
つまり俺は、二人でゆっくり話したいのだ。
そして俺は夢崎さんに、昔からの想いを伝えるのだと。
自分の中で、やる気と緊張を渦巻かせながら。
行きつけという名の、まだ三度しか来たことのないバーに足を運んだ。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 千里さん» はい、安心してください！最終的にはレトルトさん落ちです！最終的には！更新頑張ります！有難う御座います！ (2016年6月16日 21時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - 私@ウサギちゃん☆さん» で、ですよね！安心しました（震え声）更新楽しみにしてます笑 (2016年6月16日 19時) (レス) id: 2e848126ea (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩華さん» 最近やっと書き方が安定して来ましたが、まだまだです(･_･)そう言って頂けて嬉しいです！読み易ければ幸いです！有難う御座います！ (2016年6月16日 6時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 千里さん» 読み返すと自分でも不安になりますが、勿論レトルトさん落ちです！確かに最近キヨさん寄り…こ、此処からですよ、きっと(震え声) (2016年6月16日 6時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - どーやったらこんな上手い文書けるんですか。(´･_･`) (2016年6月16日 0時) (レス) id: 2d791a81b5 (このIDを非表示/違反報告)
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