黄色186 ページ36
ピコンッ
突然、そんな聞き慣れた音が、テーブルの上から聞こえた。
「Aちゃん、LINE来て……っ！」
レトくんは側にあった私のスマホを手に取ると、画面を見て少しだけ止まった。
しかしほんの一瞬のことで、「急ぎの用事みたいだよ」と私にスマホを手渡しした。
「ああ、ありがと」
スマホを受け取って、通知を見ると清川くんからのようだ。
内容は「突然ごめん、今から話せる？」と言うもので、特に断る理由のない私は了承した。
「…ごめん、さっき話した清川くんから連絡来てて…ちょっと通話して来るね」
「ううん、お構いなく」
そう言ってレトくんが胸の前で手を振ったのを見て、もう一度謝ると廊下に出た。
親友が家に来ている時、別の人と電話なんて気が引けるが。
わざわざ清川くんが通話しようと言って来たのだ、仕方のない。
そう思いながら私は清川くんからの通話に応じた。
『あっ！夢崎さん？』
「清川くん、わざわざ通話なんてどうかした？」
そう尋ねると清川くんは、「いや、大したことではないんだけどね…」と語尾を小さくさせながらいつもより高めの声で言った。
『今度の月曜って空いてる？』
「えっ、月曜？平日？」
予想外の曜日指定に、思わず手元のスケジュール帳を開こうとして、この場に無いことを思い出す。
そう言えば今、レトくんが触ってるのか。
でも月曜日なんて仕事ぐらいしか用事ないし、休み貰えればなんとか…。
「あ、うん、多分空いてる」
『本当？』
私の答えに、嬉しそうな声色になった清川くん。
そんな清川くんの声を聞いて、もし用事が入っていたら申し訳ないと「今の所はね」と保険を掛けた。
「今、手元にスケジュール帳無いからなんとも言えないんだけど…」
『あっ！じゃあまた後日連絡する！月曜一緒に出掛けよ！』
「うん、分かった。その時にまた時間とか決めようか」
何故月曜の誘いを通話でしたのかは、結局分からぬまま。
二言、三言話すと、私の方から通話を切った。
清川くんと遊びに出掛けるだなんて、中学の頃は考えられなかったのに。
中学の時したまともな会話も告白された時ぐらいで、約十年後に一緒に出掛ける仲になるだなんて思ってもみなかった。
ある意味清川くんの告白が、私に色々なものを与えてくれるきっかけになって、清川くんには感謝している。
清川くんが居なければ、レトくんとも出会えていなかったのだから。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 千里さん» はい、安心してください！最終的にはレトルトさん落ちです！最終的には！更新頑張ります！有難う御座います！ (2016年6月16日 21時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - 私@ウサギちゃん☆さん» で、ですよね！安心しました（震え声）更新楽しみにしてます笑 (2016年6月16日 19時) (レス) id: 2e848126ea (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 彩華さん» 最近やっと書き方が安定して来ましたが、まだまだです(･_･)そう言って頂けて嬉しいです！読み易ければ幸いです！有難う御座います！ (2016年6月16日 6時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 千里さん» 読み返すと自分でも不安になりますが、勿論レトルトさん落ちです！確かに最近キヨさん寄り…こ、此処からですよ、きっと(震え声) (2016年6月16日 6時) (レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - どーやったらこんな上手い文書けるんですか。(´･_･`) (2016年6月16日 0時) (レス) id: 2d791a81b5 (このIDを非表示/違反報告)
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