黄色106 ページ6
「何飲む？」と聞かれ、酒を飲む気にもなれず頼んだウーロン茶を飲みながら。
またも話についていけない俺は寂しくスマホをいじっていた。
もう、スマホが恋人で良いよ。
そこまでスマホやらパソコンやらに執着している訳では無いが、人並みよりは触っているのかもしれない。
「えっ！彼氏と別れたの！？」
「三年付き合ってたんですけど、冷めちゃったみたいで」
俺、彼氏がいた子とは付き合いたく無いかもしれない。
まだ心残りとかあったら嫌だし、自分を好きじゃ無い時期があったとか考えると。
「…俺って独占欲強いのかな」
独占欲強いって大人気なくて良いイメージ無いし、そんな自分が嫌になってくる。
こんなんだから、こんな歳にもなって彼女出来ないんだよ。
Aちゃんにも振られたくらいだし、初恋は叶わないってのは、強ち間違ってないのかもしれない。
そう思い溜息を吐くと、コップの中のウーロン茶を飲み干し、またスマホに目を落とした。
すると、遅れてきた女の人がやって来たみたいで、相席だと一人入ってきた。
「…すみません、遅れました」
透き通るような柔らかい声。少し息を切らしており、急いで来たのが分かる。
俺の目の前に余所余所しく座ると、「ふう…」と息を吐いたのが分かった。
俺は声を掛けるか掛けないかは関係無く、ただスマホから顔を上げると。
そこには、見覚えのある柔らかい茶髪をポニーテールに括ったAちゃんが居た。
この前街で見たときと同じ髪型だ。
「Aちゃん…？」
確認するようにそう声をもらすと、目の前の彼女は顔を上げた。
少し大人っぽくなっているが、やはりAちゃんだ。
「…えっ、レトくん！？」
今の今まで気付かなかったのか、驚いたように目を見開きながら声を上げた。
俺だって同じくらい驚いてる。
だって、いつか会おうって約束してたAちゃんが、合コンに行くと目の前に居るのだから。
「何々！香坂、知り合い？」
「すっげえ可愛い子じゃん！」
突然美女の登場でか、お知り合いになりたいとでも言うように、下心満載で俺に寄ってきたおっさん共。
お前にAちゃんは渡さんと、親父面になりながらも「まあ…」と小さく返事をした。
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私@ウサギちゃん☆(プロフ) - アキさん» ああああ有難う御座いますんんんんんん (2016年6月29日 22時) (
レス) id: 24b6d4d48a (このIDを非表示/違反報告)
アキ - レトさーんんんんんん (2016年6月29日 20時) (レス) id: 4352fad482 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 繭子さん» はじめまして！そんなに褒めて頂けて嬉しいです！近くて遠い切ないところも意識して書いているので良かったです！気まぐれ更新ではありますが、頑張ります！ありがとうございます！ (2016年2月10日 7時) (レス) id: c297b50f4f (このIDを非表示/違反報告)
繭子 - はじめまして。今日初めて出会った作品なのですが、この世界感に惹き込まれました！！それぞれの思いが糸のように絡み合う……どこか切ないところに心がウズウズしてます。これからの展開がとても気になります……！！応援してます(*^^*) (2016年2月9日 21時) (レス) id: 60e1ca5364 (このIDを非表示/違反報告)
私@ウサギちゃん☆(プロフ) - 抹茶。さん» そうですね…確かに、知らず知らずと言うのが一番切ない気もしますね…。最近は更新がスローペースになりがちですが、次の展開の為にも頑張ります！ありがとうございます！ (2016年2月8日 21時) (レス) id: a192a87f35 (このIDを非表示/違反報告)
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